宇宙流武宮正樹。彼の若手時代より平成7年名人位獲得までの対局から選局されています。ボリューム満点で、上下巻合わせて合計122局収録。それを可能にした1譜1ページ50手を原則とした編集に心から拍手を送ります。簡潔ながらも武宮感覚の深いところに手が届くような絶妙の文体もよかった。どんどん次を並べたい気持ちに誘うようでした。まったく宇宙流を堪能させて頂きました。
この本を並べた後では、細かく譜分けされた他の打碁集が、「ページをめくるのがめんどくさい」「細かい解説付きで読み通すのがめんどくさい」代物に思え、まったく手が出なくなってしまいました。木本書店さんに心からのお願いです。ぜひこの本をシリーズ化してください。張栩や井山裕太ら今をときめくトップ棋士たちの、同じスタイルの打碁集の刊行を切に望みます。