現役の研究者(達)が執筆しただけあり、かなり具体的に諸条件を
説明してくれています。
建設に適した場所、気象条件、政治情勢、国際協力、武力、技術的問題点 等々を
初心者にも分かりやすく語っています。他の一般向書籍では触れられなかった
諸問題も紹介されているのもありがたいです。
軌道エレベーターは一般に思われている以上に高性能なようで、
エレベータ完成後にどれだけ宇宙開発が爆発的に発展するのか夢が広がりますね。
一方、本著の前半分は「宇宙開発に全く興味のない人」を説得する体裁を
とっている為、同じ事を何度も繰り返すのが億劫です。
各分野の研究者名を列挙されても読みにくいだけなので、巻末にまとめるとか
工夫してほしかったですね。
また少々著者が(現実的ながらも)楽観的思考の持ち主なのか、「まぁ、なんと
か解決するでしょう。」的な話の進め方をします。2025年に運用開始はさすがに
楽観的すぎかと、、、。
しかし、概ね良書です。地球上の軌道エレベーターだけでなく、月面や
火星、さらにガス惑星の衛星での建設方法や特殊な形状等も紹介されています。
なんだか私もSF小説を書きたい気分にさせてくれました。オススメ。