今回は復活篇のディレクターズカットとなっていますが監督である西崎さんはその制作中に鬼籍に入られました。西崎さんの構想を元に2009年劇場公開版の主だったスタッフの力により完成し、全国で2館のレイトショー枠で、しかも1週間の劇場公開と決して順風満帆な新たな船出ではありませんでした。ストーリー面では1993年企画当初の3部作に近い大きな軌道修正が行われた内容となっています。
2009年劇場公開版を2010年にDVD&Blu-ray化の際にアナザーエンディングが取りやめる事があり、納得しかねた私でした。しかし販売元にも制作側の意向により変更になった情報とディレクターズカット版構想がある事を知りその時は制作側の意図である事と理解しました。正直、ヤマトが2009年復活した事自体が複雑な気持ちの私ですが再々出発した限り今はその旅の行方は見届けたい心境ではあります。
ストーリーの細かい点は未見の方の為に伏せますが、大まかな変更点をまとめると以下の内容です。
1)復活篇用に作られた効果音を過去ヤマトシリーズの効果音に差し替え
2)クラシックのBGMを減らしつつ、過去ヤマトシリーズのBGMや(羽田さんの弟子である)山下康介さんが復活篇用に作成したBGM等に大幅に差し替え
3)全体の約4分の1の映像を差し替え(2009年公開版からカットしたシーンや新たに追加部分があります)
それぞれ思う点などは… 1)は、特に主砲や波動砲発射はやはりこの効果音がヤマトらしい大事な点と感じます。ただ星間国家連合側の効果音まで差し替える必要は無かったかと…。
2)BGMは過去のシリーズの場面も思い出してしまいますがクラシックよりテンポの良さも感じられます。あと、ヤマト発進シーンも歌なしでBGMのみとなっています。
3)ヤマト新乗組員や古代美雪の心理描写を補足する部分も追加、最大の違いはラストの地球がどうなるかとヤマト活躍の有無。
2009年劇場公開版と比較すると良くなっていると私は感じます。ただ、異星人との文化の違い、星間戦争の判断基準、コスチュームデザイン…など今の時代の作品としてはどうか?という細々な疑問はありますね。3部までとはいかなくとも、せめて2部までまとめるなど「必ず此処へ帰ってくる」と次があって欲しいとも思ってます。