後に深作欣二らの東映ヤクザ映画路線時代の企画を多く立案することになる太田浩児の監督デビュー作。助監督に「新幹線代爆破」や「人間の証明」の佐藤純彌の名もあがる。
「黄金バット」などとならび後の東映こどもまつりヒーロー路線への布石となる一作でもある。題名にこそならないが、見所ろはもちろん主役アイアン・シャープ(千葉真一)と、地球侵略を企む海王星人との戦い。もちろん千葉一流の空手アクションあってこその映画だが、子供たちの前に着陸する巨大宇宙船や、実写とミニチュアを巧みに合成した東京破壊シーンも見逃せない。
さらに当時ハリウッドの大きな柱のひとつであったミュージカルの手法も取り入れるなど、子供向けとはいえ盛りだくさんの趣向が凝らされていて楽しい。
もちろんどう見てもコクヨの事務椅子にしか見えない海王星宇宙船の椅子や、明らかにフィルムに描かれたグラフを上下させてるだけのバリアの画像など、チャチい部分も散見されるが、それ以上に当時の映画界がいかに活気付いていたかを感じさせる、その「勢い」に酔いしれたい。
なを、配給は当時の「ニュー東映」社。そのため映画の始まりのロゴも微妙に普段の東映のそれとは変わっている。