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最も参考になったカスタマーレビュー
46 人中、41人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「 ビッグバン宇宙論」の改題・文庫化。「ビッグバンって何?」という方は是非。,
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レビュー対象商品: 宇宙創成〈上〉 (新潮文庫) (文庫)
(「ビッグバン宇宙論」の改題・文庫化です。単行本のレビューを少し改変)
今までに私はビッグバンに触れた本(※)を読み、TV番組(Carl Sagan)を見てきました。ですので本書で語られる内容は予め知っていました。それでもなお、本書を読むと(科学理論の発展について)"新しい発見"がありました。「科学はエラーの自己修正過程である」(Carl Sagan)の発言通り、ビッグバン理論が紆余曲折しつつも次第に確立していく様子が本書で実にイキイキと描かれているのです。感心したのは、資料・図・表の見せ方です。(ガリレオのスケッチを始めとするオリジナル資料、対立理論(定常宇宙論)との勝敗表、概念の説明図、等々) オリジナル・データによっては「エッ、そんな風に見るんだ、解釈できるんだ」というモノもあり、「星の王子さま」の名言「ものごとは、心で見ないと良く見えない。いちばん大切なことは、目に見えない」を思い出した次第です。実験データも「仮説に基づく信念」がないと真実を掴み取れない訳ですね。科学におけるセレンディピティ的発見の解説にもなっているところがサスガです。 「ビッグバンなんて当たり前」とか言う人には「hindsight is 20/20」(後になって考えれば一目瞭然(だが、その時は分からないものだ))という言葉を贈ります。「もし自分が宇宙の始まりについて何も知らなかったとしたら、この"謎解き"にどう挑戦するだろうか?」と登場人物になりきって読むと楽しめることと思います。 (※)「僕らは星のかけら 原子をつくった魔法の炉を探して」「人類が知っていることすべての短い歴史」は特にお薦めです。高度な本として「宇宙創成はじめの3分間」があります。本書では語られない ビッグバン理論の"その後"(インフレーション理論、暗黒物質 等)については「宇宙論入門―誕生から未来へ」「宇宙『96%の謎』」「見えない宇宙」など他書をご覧下さい。
13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
サイモン・シンの力量ふたたび,
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レビュー対象商品: 宇宙創成〈上〉 (新潮文庫) (文庫)
最新作「代替医療のトリック」が出たばかりのサイモン・シン。その腕前は、「フェルマーの定理」で証明済みです。
で、その新作が届く前に、まだ読んでなかった「宇宙創成」を読みました。 すでにコメントもたくさんありますが、これは2006年、「ビッグバン宇宙論」という書名で出版された単行本の文庫化で、原題もずばり「BIG BANG」。つまり、宇宙創成そのものである「ビッグバン」について真正面から取り組んだ本です。 「ビッグバンもの」はもう世の中にあふれているのに、「何で今ごろ?」というのが第一印象。古くはホーキング博士からたくさんあって、一般の間でも「宇宙って、大昔に爆発してできたんだ」ってことだけは、だいたい浸透しています。 そういう感覚でこの「宇宙創成」を読み進めると、最初は確かに戸惑います。大昔にさかのぼり、名前を聞いたこともないような科学者たちの「宇宙の謎」への奮闘の歴史が続きます。 でも、それぞれのエピソードがものすごく興味深いんです。 例えば、異なる学説どおしの「血みどろ」の戦い。宇宙は「大昔から常にあったのか」、あるいは「ある時点からスタートしたのか」。その根本的な問い掛けは、以前は五分五分。というか「常にあった派」が優勢だったこともあったと。まるで「天動説」と「地動説」の対立のようです。 それぞれの学派の「証拠集めへの格闘」がまたすごい。その証拠で、「ビッグバン説」がはっきり証明されたという事実にも正直驚きました。でんど〜は、ビッグバンと言っても、それはSFのようなもので、「宇宙の始まりは恐らくそういうもんだろう」程度の概念と思い込んでいたのですが、ここまで厳密な実証の過程を経たものであったとは・・・。 さらに、「世界には始まりがあった」という説は、当然にキリスト教の「創世記」を思い起こすということで、猛烈な宗教論争も避けられません。このへん、客観的学問の極地であるはずの「科学」と、スピリチュアルそのものの「宗教」とが正面から対峙している。日本では考えられない議論のあり方にも想い至りました。 ということで、この本はビッグバンそのものというより、それを題材にして「人類の英知への道のり」を解き明かすことに重点を置いたものなんだ、ということが良く分かります。「科学史」をうんと分かりやすく、万人に提供すると同時に、ニュートンやアインシュタインといった誰でも知ってる科学者の光り輝く業績の影に、何十、何百という名も知れぬ科学者たちの「地と汗と涙」が眠っているんだと。 そういう意味で、著者サイモン・シンの力量は、「フェルマーの定理」に続き。今回も充分証明されました。 さらに評判の高い「暗号解読」も読まないといけません。「代替医療のトリック」も早く届かないかな。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
まるで目の前に現れてくるようだ,
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レビュー対象商品: 宇宙創成〈上〉 (新潮文庫) (文庫)
ガリレオにせよ、アインシュタインにせよ、ハッブルにせよ、何を成し遂げたかに
ついては一通り知っているつもりでした。 また、これまで数多くの本に書き尽くされた人々でもあります。 だから本書のことを知っても、「今さらねぇ」という先入観があったのは確かです。 しかし、本書によって、それぞれの背景に横たわる物語に初めてふれ、一人の 人間としていきいきと描かれた姿に感動しました。 越えて良いのかどうか懊悩し、正しいのに越えられないという現実に苦悩し、ぎり ぎりまで追いつめられて憔悴する。天才ではあるが決して超人ではない生身の 登場人物が、時を越えてありありと目の前に現れてくるようでした。 物語としてのスリリングさと、科学読み物としての正確さを併せ持つ、類い希な 本です。
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