著者の一人はロック・バンド「クイーン」のギタリスト。いったいどんな本なのかと発売前から興味津々だったが、内容はいたって真面目、彼は元々天文学の学生だったという(惑星間ダストの研究で博士課程だったそうだが、その最中にバンドが売れてしまったらしい)。それだけに、知識と熱意は半端ではなく、他の二人、著名な専門家、若い現役研究者とスクラムを組んで、実に素晴らしい本を届けてくれた。
この本は、ともかく「本」として優れている。ちょっとした写真集くらいの大型本で、実際、天体写真や図がふんだんに使われている。写真というのは、やはり大きい方が見栄えがいいし、地の文の説明もとてもわかりやすい。表紙はいわゆる「火の玉」(ビッグバン)だが、それも角度によって見え方が違う凝りようで、少し遠くに立てて、身体をずらしていくと、小さな爆発が大きな火の玉となっていく様を見ることができる。こんなアイディア、なかなか国産の天文学書では拝めない。
これだけ豪華な本を、よくこの値段で出してくれたものだ。新書の「宇宙はどこまで明らかになったのか」もそうだったが、ソフトバンク、携帯や野球はどうか知らないが、このジャンルでは『なかなかやるな!』という印象である。