宇宙物理学の東大教授である横山氏と科学評論家竹内氏が大学物理学科の
同級生の縁もあり対談したものです。
インフレーション、量子テレポーテーション、余剰次元、超ひも、M理論、
ランドスケープ、人間原理・・・と多くの事柄が話題になり、掘り下げて
理解を深める内容ではありません。
しかし、理解すべき方向性というか、現時点での学説の有力さの度合い
という対談でなければ得られないニュアンスがあります。
1つの方程式を全く逆の方向に解釈した2つの学説であると言う説明や、
方程式自体の信頼度が実は高くない(162頁、ホイラー−ド・ウィット
方程式)という説明などは、他の本を読むときに有益であると思います。
宇宙論のパラメーター解析に尤度関数やマルコフチェイン・モンテカルロ法
が用いられていると触れている部分では、なんとなくイメージがつかめる
感じもします。
掘り下げた議論はないけれど、なんとなく全体のニュアンスが伝わるという
内容ですが、自分の理解する方向性のチェックとしては有益であったと
思います。