SFスペース・オペラの最高峰、宇宙英雄ローダン・シリーズ第10巻。本巻ドイツ版の20巻を飾るのは、シェールとマールです。ここまで20話の一区切りとして作家別登場回数の内訳は、ダールトン7・マール6・シェール5・ショルス2となります。これまで宇宙の不死者はローダンに過酷な試練を強いて来ましたが、遂に心を許して素晴らしいご褒美を与えてくれます。そして、いよいよローダンは大宇宙の後継者の道を歩み始めるのです。
『宇宙の不死者』K.H.シェール著:ローダンは遂に人工惑星ワンダラー(さまよえる者)に大遷移で到達する。そこでは不死者が独特のユーモアで、地球の史実である騎兵隊とインディアンの戦いを用意していた。不死者‘それ’は哄笑しながら告げる。不死性は退廃したアルコン人には与えられぬ、何故なら2万年前に機会をふいにしてしまったから。そして地球人テラナー代表のローダンに細胞シャワーによる現状維持(ただし62年毎に更新が必要)を選抜者に受けさせる権利が授けられる。『金星の危機』クルト・マール著:惑星ワンダラーの帰途、金星に寄り道したローダンは新たな問題に直面する。地球の東側ブロックの軍人が着陸し、ローダンら第三勢力に戦争を仕掛けて来たのだ・・・・。
前巻から登場のグッキーは、本書でも自らをグック少尉と名乗って笑わせてくれます。ローダンとブルは細胞シャワーを浴びて30代で年齢をストップさせます。この大胆な設定が本シリーズの可能性を無限に押し広げて行きます。束の間の勝利に浸る余裕もなく、戦いに駆り立てられるローダンの更なる活躍に期待しましょう。