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小学高学年から、高校生と、若くて感受性の強い年代の人には絶対おすすめです。
小6の娘は読み返して泣いてました。
一文一文はそれほど長くなく、リズム感があり、すっと頭の中に入ってきます。陽子やリン、七瀬さん、キオスクの
感じるくだらない楽しさも、悩みも10年前の私が感じたもので、そして今の私が感じるものでもあります。
何かあると我が家の屋根に上って一夜を過ごし、甲府盆地の扇状地の縁の明かりを見上げていた私にとって、この文章は、
背中が疼くほどに共感を感じました。
千人の小人たちの例えは大好きだし、その節のラスト三行の「ひとりきりで」の記述も美しいです。
楽しい姉弟の掛け合いの中で、七瀬さんの悩みと、キオスクの悩みを上手く織り交ぜて話に仕上げた構成には恐れ入ります。
軽めの人物かと思っていた彼女たちが、次第に自己主張を始めて、主役となっていくこと、そして、大人にわからない
中学生の部分をそれぞれと、みんなが持っていることが素晴らしく感じました。
最後まで、太い線で貫き通した結論の部分は、ぜひご一読願いたいと思います。
蛇足ながら、私立に通ったことのない私も、学業の傍ら塾で教えていて、入試問題で森絵都さんをみかけることも
増えてきました。直木賞候補になったことで、
重松清など同様、小中学生への知名度が上がっていますが、実際この小説も過去に国立の中学などで出題されています。
ぜひ同年代の子どもたちにも読んでほしい作品ですし、内容や長さからも読みやすい本だと思います。
そして、一度くらい屋根の上に上ってほしいかな、と思います。
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