ふと書店で見つけた「(3)赤い彗星」を手にとって読み始めたのですが、勢いが止まらず(1)〜(8)を通して読むはめになりました。
こういったロボット物(というのでしょうか?)の物語は、なぜ戦わなければならないのか?とか、その戦っている人たちの個人の感情などがうまく表現しきれてないものが多く、表現されていても共感できなかったり、論理の飛躍があったりして、とても感情移入できないものばかりです。
それに対して、このガンダムUCシリーズは、各キャラクターの書き分けがすばらしく、矛盾のない背景設定・くどいくらいの感情表現がなされており、他のものと一線を画します。
まだ、(9)(10)巻を読んでいないので言うのに若干憚りがありますが、この(8)巻はバナージだけでなく、彼を取巻く人たちの感情・思念が煮詰まって・煮詰まって・煮詰まっていく過程で、読み応えがありました。
特にジンネマンがこの巻の最後の方で、心変わりをするところは感動ものです。心の中の葛藤が克明に書かれており、のたうつような感情の起伏の果てに「赦す」とつぶやくシーン、そこからマリーダが行動を起こしていくところは、胸を熱くさせます。涙を流せるくらい感情移入できました。この前後のシーンは何度読み返したことか。
この後のストーリーの展開はわかりませんが、とても楽しみにしています。文庫本が出るのが待てません。角川さん、出し惜しみせずに早く(9)(10)の文庫本を出してください!!