とても分かり易い文章で、ISS(国際宇宙ステーション)での若田さん137日にも及ぶ生活を順を追って紹介している本です。
若田さんが宇宙にいたことを知っている方は多いと思いますが、
実際にはどうした暮らしを送り、どういう仕事をしていたかは私を含めあまり知らない人が多いのではないでしょうか。
この本はその疑問を解消してくれる一作だと思います。
宇宙ステーションという究極の非日常の環境での「日常」というとても面白い内容です。
また、ISSが徐々に完成していく過程を若田さんのいた137日の間に垣間見ることができるのも興味深い。
作中、実際に宇宙から送られたメッセージメールも紹介されており、若田さんの誠実で前向きな人柄のうかがえ、こうした方が日本代表として宇宙で活躍してくれたことを誇りに思いました。
当初、90日前後であるはずだった滞在期間がスペースシャトルの打ち上げ延期で何度も伸ばされ、最終的に137日になったわけですが、そんな中でも泣き言一つこぼさず意気軒昂に仕事に取り組む若田さんの姿勢は流石です。
こうした若田さんの資質が評価されてか、2010年3月にはNASAから異例ともいえるISSの運用部長に抜擢されるなど、その優秀さが証明されています。
日本の有人宇宙船の開発などにも積極的な若田さんですが、これからも日本の宇宙開発の先陣を切って行って欲しいと思います。