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孫が読む漱石 (新潮文庫)
 
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孫が読む漱石 (新潮文庫) [文庫]

夏目 房之介
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

“文豪の孫”として世間の目にさらされ続けた僕は、祖父とまっすぐに向き合うことを、ずっと避けていた。だが50歳を越え、運命のように、その機会は巡ってきた。『坊っちゃん』『三四郎』『それから』『こころ』『明暗』。本邦を代表するマンガ批評家が、漱石作品に初めて取り組んだ。ときに同じ気質を有する者として共感や反発をおぼえながら、名作の森を歩んでゆく。漱石ファン必読の一冊。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

夏目 房之介
1950(昭和25)年生れ。青山学院大学卒。マンガ・コラムニストとして、マンガ批評に新たな地平を切り開く。その功績により、’99(平成11)年、手塚治虫文化賞特別賞を受賞。2008年より、学習院大学大学院教授として、講義、ゼミを担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 299ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/02)
  • ISBN-10: 4101335133
  • ISBN-13: 978-4101335131
  • 発売日: 2009/02
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 622,850位 (本のベストセラーを見る)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 蘇冬
形式:文庫
私は漱石ファンではありません。実は鴎外の方が好きです。
ただ「デキゴトロジー」の頃からの夏目房之介ファンです。
房之介氏が漱石の孫として、その作品をどう読むのかに興味があって読みました。
祖父漱石とは全く会っていないのだから、孫と言えど作品がわかるわけないだろう、という考えは正論だと思います。
しかし、「血のつながり」というのは怖いものです。
年齢を経るとともに、どこかで似ている部分が出てきます。
若いうちは親や祖父母の嫌なところに反発したりするのですが、気がつくと、
そんなところがそっくりの人間になっていたりすることが多々あります。
「たまんないなぁ。」という不満と「ああ、やっぱりだ。」という諦めを感じます。
この本で房之介氏が推測している漱石は「あっ、やはり孫だなぁ。」というものでした。
恐らく研究者や評論家では出て来ない感想でしょう。
実際に祖母や親、叔父伯叔母たちから聞いているためもあるでしょうが、
祖父漱石の中に自分と同じ部分を見出している孫房之介氏の気持ちは、私には非常に納得いくものでした。
「坊っちゃん」「吾輩は猫である」で苦笑し、「こころ」ではあの長い手紙と終わり方についての感想に頷きました。
熱狂的な漱石ファンには嫌がられるような内容かもしれませんが(房之介氏も何度も嫌な思いをされているようで)、
私にとっては少しだけ漱石を身近にしてくれた本でした。
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