意外にも出来が良かった(笑)
この手の教育モノは中途半端な失敗作が非常に多い。しかしその製作に踏み切る心意気を感じて毎度購入し、そして残念な想いをする事がまた多い。
本作もプロモーションを見る限りでは地雷臭がプンプンした。地球の情報を集めるミッションというお膳立てや、デジバグ捕獲などというミニゲームに至っては無料アプリでももっとマシだろうよ?と、相当な覚悟を決めて購入したのだが、予想外に素直に取り組め面白い。
項目・内容は結構多いものの、個々の情報量はテキストベースでそれほど多くは無いので(良く言えば、子供でも飽きずに読み切れる長さ)これを楽しめるか否かは、これら小ネタ的コラムを「作業」としてどんどん進めてしまうのではなく、きちんと意識を置いて丁寧に読んでいくかどうか、に掛かってくると思う。好奇心をもって読めばなかなか面白く、人に話したり、もっと調べてみたりしたい項目がかなりある。本を読む習慣がまるでない層がゲーム的要素だけで惹きつけられるかというと少々疑問だが、そもそもそういう人は手に取らないかな?
ただ、このジャンルの作品によく見られる煮詰め方の甘さは残る。
メニューを色々分けてしまったが為に、それぞれの内容が薄く感じてしまう点も残念。
「ARフォレスト」というARカードで貴重な生物を観察できるモードはかなり面白い。身近な空間をバックに現れる様々な生物はスケール感がよくわかり、質感の表現も良い。これはもっと発展させれば良いのにと思う。例えば400%拡大コピーしたARカード(A3に収まる)を使えば、自宅にもっと大きめの動物を出現させる・・・等の事もできたはず。
パノラミック・ビューも、内容だけ聞くとありきたりだが実際にやってみると意外にも面白く、収録数が物足りなく感じる。そして全体に惜しいのは、3Dを生かしたコンテンツがいまひとつ物足りない事。最後に「クリア」的演出を入れてしまったのも疑問。情報集的なコンテンツなのにあえて「クリアした」という意識にさせてしまう事で、後に時々見返そうという気持ちを削いでいるのでは?そしてクリア後に不要となるメニューが残り続けるのも何とかならなかったのかと思う。
モンハン等人気作の様に人とカネを注ぎ込めないタイトルに多くを求めるのは心苦しいが、確実に間違っていない良作なので、今後もこれに続くものが出て欲しい。全体的に(実売価格なら)買う価値は充分あると感じた。