CD書籍やiアプリなど数々の中国語教材商品を使っているが、前作は初級編として珠玉の出来と思う反面、今回はアラも目立つと感じました。前作と比較すると雑な作りです。
「書く」機能がついた事は特筆すべきで、これだけでも相対的に高評価です。
「読む・聴く・選択する」だけの従来教材と比較して、【読む・聴く・手で書く→答え合わせ】を繰り返しながら進める語学学習法は、特に中国語の場合たいへんな効果を期待させます。
でもこのソフトは、その機能をあまり生かせていません。一文字づつの入力・答え合わせはスピード感がないし、記入→答え合わせ→次の問題、と進める上でのインターフェースの悪さは、前作の快適なソレと比較すると非常に劣るもので、ここが何とも残念です。
例えば「簡体字⇔日本語」の比較で正答を選ぶ問題で、正/誤のチャイムはデフォルトで出て、発音を聴くにはその都度で画面上のボタンにタッチせねばならず、こういう『過度にユーザーからの入力が必要になる』操作体系や、操作画面のレイアウトの悪さなど、機能的に高度になったのはありがたいけど、それにインターフェース設計が追い付いていないと感じます。DS本体のボタンを使わない仕様は前作も同様でしたが、せっかくDS専用ソフトなんだから、もっと活用してくれれば操作も楽なのに、こういう部分は非常に残念です。また、正解した単語の発音が聴けるのはいいが、だったらピンインも表示すればいいのに、とか、細かい不満が残る仕様だと感じます。
学習内容としては初級をカバーしつつも中級レベルまでいける、というトコロかと。
ただ、文法の学習が今回抜けています。文例が高度なのに文法学習が抜けていることもあり、初心者には不向きというか、少しハードルが高いかと思いました。中級に至るレベルのソフトであれば、ミニゲームなど「箸休め系」よりは、文法を穴埋めでなく全文での書き学びが出来るようにして欲しかったです。
それと、非常に不満な点として「ゾンザイな設問が散見される」というのがあります。
例えば、西暦や日本人の固有名詞などをいちいちペン入力させて「正解/不正解」とか、日本人の中国語学習の内容としていかがなものか??こういう部分はもっと丁重な編集をしてほしかった。
せっかく「聴く書く」なので・・・
これで、「初級編」「中級編」という形のリリースでも良かったのではないか?買う人は2本買うのに。
音声がクリアでないのは確かです。気になる人は気になるでしょうが、改良版うんぬんというレベルではないと感じます。
ともあれ、「書く」という点に踏み出した中国語教材は少なく、簡体字を身につける事に注力した部分も含め、有意義な教材ではあります。各人のレベルとの対比の問題もありますが、買って損をするソフトではないです。