教育のいろいろな問題を教育学の視点で見ています。
教育を、経済的効果があるのかないのかというとらえ方は、違和感もありますが、一定の説得力はあるように感じました。
教育バウチャー制度、いじめ問題、不適格教師の問題、少人数学級の問題、授業評価制度などについても触れられています。
特に目新しい説を述べているわけではありませんが、経済学で説明されれば、納得できる部分が出てきます。
「道具・体系・独創」という学習方法は、傾聴に値します。
知識や体系を学ばなければ、思考力を鍛えることは不可能だといいます。
そのことから、著者は大学入試は、高校で習う全科目を課すべきだという意見です。
総じて言えば、著者の意見は、いま進んでいる「教育改革」とは逆の方向を目指しているようです。
これからの教育はどの方向で進むべきか考えてみる上で、いい勉強になりました。