学歴ロンダリングという過度にバイアスのかかった言葉を用いて論理を展開することはただ読者を惹きつける戦略としか思えない。
そもそも海外では学部生がよりレベルの高い大学へ編入学を行い、その後さらにレベルの高い大学院を目指すということはさほど珍しくもなく、ごく普通に行われている。また、こうした学生はモチベーションが高いと評価され、社会で活躍している人も多い。従って学歴ロンダリングという言葉は日本固有のものであり、本人の努力や機会を奪う差別的な言葉である。
何故著者自身がこの行為を肯定できなかったのか。やはり今も昔もマイノリティーが叩かれるのが日本なのかもしれない。青色LEDの開発者である中村修二教授がカリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)で教鞭を執っているのもこうした一因だろうか。
筆者はこの言葉を使うことで東大ブランドをラクして手に入れられる指南をしているが、このような論拠を書籍として出版することで、東大に行って真摯に研究を行おうとする人達の障害にならないことを願うばかりである。