「ドラゴン桜」・「銀のアンカー」・そして「エンゼルバンク」を愛読しており、その延長線上としてあの「海老沢」のモデルってことでこの本を購入しました。何となくの一般常識や何となくわかりやすくマスコミで言われていること、または昔から漠然と「そうなんだ」と思っている事って実は真実の程は知らないにも関わらず多くの人は調べてみようとかしないものです(少なくとも私はそうでした)。でも、実際には一般的に言われていることと今現時点での事実は違うものなんだという、ちょっと考えてみればわかりそうなことを何年も信じ込んでしまうから恐ろしいです。昨年から非正規雇用の問題などは少々ヒステリックに取り扱われ非正規が増えた、正社員が減った、といわれていますがそれを裏付けるデータはないと本書には書かれていました。また若者は3年で会社を辞めるという話もデータ的には違うかもという・・。
目からウロコが落ちるようなことが沢山書かれており気がつかされることが多く、さすがにテレビに出てくるエライ評論家の先生方とは違って生きた情報を扱っている人だなと感心し、新たなる事実を受け入れようと思ったのですが「ちょっと待てよ!」この論旨も著者の推論にそって集めたデータをある切り口から判断して出てきた結果ではないかと思いました。
この本に書かれていることは確かに斬新で今までの思いこみを払拭してくれる事実ではありましたが、この本もまたある現象に対する一つの見方が書かれているに過ぎません。分かり易い論調には依存したくなりますがそこで全面依存をすることなく自分で考えることが必要なんじゃないかとこの本を読んだからこそ感じました。著者はまさにそういうことから既存の考え方に影響されない独自の考え方を身に付けたひとなのではないかと思います。この本を読んだらまずは「そうかな?」と自分なりに考えてみることをお勧めします。