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主人公の一人称で掛かれるのだが、その語り口調が非常に上手い。今までのライトノベルの作家とは、あまり似ていない。本多孝好氏の『MOMENT』や村上春樹さんを思わせる。素朴だけど、独特のテンポを持っていて読ませます。奇をてらっているよりは天然という感じがします。
もちろん、キャラクターも魅力的です。双子の妹、しかも片割れはブラコンでかつ幽霊。ほかにも、丁寧な口調で毒を吐きまわす女子や、尊大極まりない先輩など、わけの分からないキャラクターがたくさん出てきます。彼らと主人公の繰り広げる“日常”は物凄く面白い。
ただし、事件の伏線の張り方がだらだらしすぎている気がします。また、展開が唐突な気がして、私にはついていけませんでした。
『涼宮ハルヒの憂鬱』でも感じたことですが、この作者の描く日常は非常に面白いのに、この作者の描く事件は、大げさで唐突過ぎるように感じられ、私の好みではありません。
しかし、文章は非常に上手い方だと思いますので、今後に期待したいです。
と、この作品についてですが、キャラはしっかり立っており、PSYネットなどの設定はなかなか面白かったです。しかし、その設定が物語にかみ合っていない印象を受けました。そのためか、物語の盛り上がりがあまりなく、読んでいて退屈する場面もあります。
結論を言うと「学校を出よう!―Escape from The School」は凡作です。しかし、その続刊は傑作ぞろいなので、この巻で捨てないでほしいです。
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