「試験に必要な勉強と学問・趣味的な勉強の違い」を明確に区別して、受かる人と落ちる人の差を「凡人向け」対象に書かれた受験マニュアル本です。
既存の本だと同出版社の「荒川再受験本」に近く、初期段階での不必要な自力思考型学習を避け、試験に必要な知識をいかに効率よく身につけるかを説明しているのが似ています。こういう本は学問的・本質的な学習を好む学校の先生や一部ガリ勉的優等生には邪道だと嫌われそうな内容ですが、限られた時間で学問の本質を追求するよりも合格後に「大学で」いくらでも追求すればいい話ですからね。著者の姿勢には納得できます。
合格が一筋縄にいかない医学部や上位大学が圧倒的に司法試験に強い法学部などでは、自己満足の努力以外にも周りとの競争に打ち勝つ相応の工夫も必要でしょう。
科目全体の概論についてはマンガなどの具体例も交えつつイメージが湧きやすい説明されていますが、もうちょっと「凡人向け」の問題集・参考書選定を最後までして欲しかったかな…あとは過去問で。と途中で投げっぱなしなのはちょっと…
化学などは「はじてい」だけじゃカバーできませんし、数学もこれでわかる→白チャート→黄色チャートというのもどうかと…
内容的には読んで損はない書籍ですが、紹介されている書籍だけでは十分でないし、日本史などは東大に特化気味なので、実際に使用する参考書・問題集については自分なりに他書を参考に検討し直す必要があるかと思います。