懐古趣味な学生服姿の探偵に、そのルームメイトで同じく貧乏学生がワトソン役と語り手の本シリーズ。 途中にちょくちょく入るネタ(主に「北斗の拳」)は著者の年齢がモロに出ていて。読んでいて面白いと思うのは自分と世代が近いからか。
前作「妖精島」でめちゃくちゃ辛口なコメントをしましたが、ついつい今作も読んでしまったのはそれでも前作が面白く痛快だったなら。
今回読んで分かったのは本格ミステリよりも冒険活劇的なシリーズであること。
勿論あり得ない状況で不可解な連続殺人、大掛かりなトリックというかギミック。そんなの現実にはあり得ない馬鹿馬鹿しさが強い気がありますが、今回は前作を読んだせいかわりと受け入れられました。
馬鹿馬鹿しいけど正義のヒーローがいてヒロインもいて間抜けな語り手がいて真剣に冒険して解答を勿体ぶる探偵がいて為になる蘊蓄ありドタバタありコメディありピンチがあって涙があって青春があってアクションがあって。
男の子向けの作品。個人的には☆四つから五つ。
こういう作品にリアリティの無さを求めた前回のコメントは明らかに失言(多分帯の宣伝文句が悪かったんだよ)。
舞台は人口四万人が住む学園島。島と言っても学生及びそれらを支える人々で成り立つ小都市なみ。創設者の残した謎の予言にからむ事件が起こり探偵が数学教師としてワトソンが転校生として島に潜り込み島の暗部を調査。しかし、連続して首斬り殺人が発生?犯人は誰か?何のために?黒いサンタクロースとは?島に伝わる秘宝とは?創設者の真意は?
ワクワクの冒険探偵小説です