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84 人中、74人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
An Instant Classic !,
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レビュー対象商品: 学問 (単行本)
外国の評に An instant classic(発売と同時に古典)と書いてあるのをときどき見ます。この小説がそれ。 新刊だけれど、すでに古典の風格があります。 たぶん現代最高レベルの日本語で書かれていて、 ことばがじつに精確なので、読んでいてかゆいところに 手が届くというのか、何とも気持ちいい。 青春小説であり恋愛小説ですが、だらだらしていたり、 ことばに酔っているような表現は一切ありません。 読みやすく、自分にもこういうの書けるんじゃないかと思わせる小説は多い。 読みにくくて、自分にはこんなふうには書けないと思わせる小説も多い。 しかし読みやすいと同時に自分はとてもこんなふうには書けない と舌を巻く小説はそうそうない。これはそういう小説です。 一人の少女の性の目覚めが大きな軸になっていて、 踏み込んだ描写もあります。が、暗さはなく、全体的にすこやか。 タイトルにはさまざまな意味がこめられていると思いますが、 「性」について身体で正しく学んでいくことも大切な学問なのだ、 とこの小説は言っているように思います。 そして読んだあと、一度しかない人生をそれがどんなものであろうと 肯定する作者の姿勢に、胸が熱くなります。
31 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
学んで、失われて。,
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Amazonが確認した購入(詳細)
レビュー対象商品: 学問 (単行本)
意味深なタイトルに加え、帯には「私ねぇ、欲望の愛弟子なの。」という刺激的なフレーズ、そして本を開けばそこには一昔前の片田舎における少年少女たちの日常と、どうもにかみ合わなそうな要素に面食らいつつ読み進めていった。読み終えた後の感想は、素晴らしい、の一言につきる。「山田詠美の新たなる代表作」という看板に、嘘偽りは無い。幼き者たちは、日々の濃密な暮らしのなかで恋を知り、性を知る。自意識を知り、羞恥心を知る。友愛とともに嫉妬の感情を知り、信頼とともに支配の感覚を知る。ときに体が熱くなり身のふるえるような経験を通じて、ときに大人や「おませな」同輩たちからの唐突な情報提供を通じて、色々と学んでいく。この「学問」のプロセスを、もうこれ以上のものはありえないだろうというような巧みな言葉づかいにより表現していくことが、本書の骨子であるように思われた。特に圧巻なのは、「自慰」の学習の過程だろう。本能的に始められたその「儀式」が、やがて技術の習熟とイメージの精密化により当人の思いもよらないような意味を帯びてくるあたりの描写は、息を呑むような見事さである。 「学校では学べないこと」を丁寧にしかし軽やかに教えてくれるのが、山田詠美さんの真骨頂だというのが私見だが、本書ではその「特技」がこれまで以上に高いレベルで披露されている。とりわけ各章の冒頭にある、物語の主人公たちの「死亡記事」の存在意義が大きい。このお話の中で語られている「青春」は、あくまでもやがて過ぎ去り死にゆく者たちの青春であることが強く印象づけられるというわけだ。生きて何かを学んでいく事は、同時に何かを失いやがて死んでいくことだという真理を、それとなく感じさせてくれて、かつてないほどにしんみりとした読後感があった。
22 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
またこのパターン。。。,
By chococo (埼玉県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 学問 (単行本)
詠美さんを学生時代に好きになってほぼ読みまくり、早10年以上。外国人との恋愛モノはおいといて、学生モノだとなぜこうなのでしょう。 主人公は初めどこにでもいそうだけど周りに媚びることのない自然体のコ。 そして魅かれるのはまた友達と群れないで一目置かれるコ。 男しかり女しかり博識を見せびらかすことなく大人である。 そしてそのソースは読書。 読み始めて、「あっ、またこの人物配置だ!」ときましたよ。 内容はエロティックな描写アリでも美しくうっとりさせる文章はやはり見事です。 ひきつけるし飽きることなく読み徹せる。 ただし、私にとってはこのパターンが気になってしまって読後おおおっ!とまでいきませんでした。 「ぼくは勉強ができない」「放課後の音符」のほうがお勧めです。
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