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30 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
学力低下の犯人は…,
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レビュー対象商品: 学力低下は錯覚である (単行本(ソフトカバー))
この本は「小中高の学生の学力が低下していない」と、単純に主張しているワケではない。かといって、向上しているとも言っていないが。今のデータからはどちらとも断言できない、という見解は、数学者としては当然だろう。統計を学んだ者なら、この程度のぶれは誤差の範囲内だと知っている。他の国の成績を検討してみれば、結構ぶれていることがよくわかる。教育制度が変わらなくても成績はぶれる。受験産業としては、とにかく「学力低下がこんなにひどいんだ」と、あおらなければ商売にならない。学力低下をあおっている人がどういう人か見てみればわかる。子どもを持つ親としては、冷静に考えなくちゃいかんだろうと思うのだが、学生の親を見ていると、意外と気付いてない人が多いようだ。こういう本を書くと、一部の塾関係者あたりから強力なバッシングを受けるでしょうね。
18 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
議論の土台固めのためにも,
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レビュー対象商品: 学力低下は錯覚である (単行本(ソフトカバー))
以前から薄々感ずいていたこと。1.学生の学力・教養は激しく2極化しているのではないか 2.大学生の質低下については、少子化によるハードル低下が原因ではないか 3.理工系の不人気は先進国やインドでも共通の現象であり、日本だけの話ではないだろう 本書はこういった直感に論理的な検証を与えてくれるものだ。サプライズとしては、少人数クラスが必ずしも高い成果を保証するものではないこと。北欧のそれは、もっと別の側面から検証する必要があると思われる。今後の提言についてはごく平凡な内容だが、ボリューム的にもよくまとまっていて幅広い人にオススメしたい書である。
25 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
賃金格差も錯覚である,
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レビュー対象商品: 学力低下は錯覚である (単行本(ソフトカバー))
題材が教育であることに加えて、数学やデータを用いて客観的に考えようとする姿勢は「学校は人的資本を形成するのか?(齋藤経史)」と通じるものがある。「高等教育が必要な仕事は少ない?!」の節は、賃金格差の実証分析の結論にまで通じるものがある。一つ残念なのは、一時点の統計を用いて生涯賃金を計算していることである。これでは「学校は人的資本を形成するのか?」で指摘する無意味な計算方法を採っていることになってしまう。筆者の論じるジップの法則により、入試難易度の高い国立大学でも縮小のパラドックスの影響が大きいなら、生涯賃金5000万円の差もやはり錯覚である。 感覚や経験だけで学力低下やそれによる労働生産性の低下を語る人は多い。学力は著しく低下しており、それは日本にとって恐ろしいことだと思いたい、煽りたい人がいるように思える。しかし数学やデータは「同じ大学で教えていて感じられる学力低下は錯覚である。高等教育は昔からシグナリングで労働生産性を高めない。」ことを示している。煽り気味なタイトルとは裏腹に冷静な内容であり、多くの人に読んでもらいたい。
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