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学力を育てる (岩波新書 新赤版 (978))
 
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学力を育てる (岩波新書 新赤版 (978)) [新書]

志水 宏吉
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

学力とは何か? どのような学力をどう育てたらよいのか? 全児童の学力を伸長させている「力のある学校」の、家庭・学校・地域の協働によって子どもを育む実践例を紹介。これからの公教育の可能性を考える。

登録情報

  • 新書: 224ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2005/11/18)
  • ISBN-10: 4004309786
  • ISBN-13: 978-4004309789
  • 発売日: 2005/11/18
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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形式:新書
この本によると、そもそも日本で使われる学力という言葉は日本独特のもので、英語で同じニュアンスを指す単語を見出すのは難しいらしい。
なるほど、私たちは「学力」と聞くと、ペーパーテストや高校・大学入試のような点数化できるものを想像する。
だが、これほどまで日本人を悩ませ、一喜一憂させる学力という概念は、世界標準ではなかった。
世界では判断力や思考力といったものを含めて、もっと広い捉え方がされている。

「データや根拠にもとづかない主張はしない」
著者の持ち味は既成概念や学界の狭い枠にとらわれずに、物事の本来の状況を的確にわかりやすく捉えようとする視点であり、
また、自分の考えのよりどころを現場から得ようという、頭だけでなく足も使った研究姿勢。
だから書いている内容は理解しやすく、突飛さがない。

一般に「親が高学歴ならば子どもの学力は高い」「親の収入が多いほど子どもの学力は高い」というようなことをよく聞く。
確かに全体から見た傾向ではそれは正しいだろう。
しかし著者はフィールドワークの結果「親が学歴でも収入でも恵まれていない家庭が多い学校で、それらが恵まれた学校を上回る成績を出す学校」の存在を発見した。

教師が個人でなく集団で取り組み、そして家庭訪問などで学校外もフォローする…地道で単純で即効性があるわけじゃない。
だけど、学校が家庭が地域が同じ方向を向いて協働した結果、従来の説なんか蹴り飛ばすかのような痛快な結果につながった。

子どもの学力を上げようとするのなら、塾に通わせ、家庭教師をつけて…といったことをすればいいのは素人でもわかる。
それが経済的理由などで全員ができるとは限らないから問題なのであって、今の日本教育の危機には、そんな当たり前の処方箋は意味がない。
本当に現場の視点から出た、現場の状況に応じた柔軟な提案。それこそが私たちみんなの求めているものだし、実践できるもののはずだから。

ただし、志水氏も「これは特効薬やマジックじゃない」とは認めている。
例えば、力のある学校でも、落ちこぼれる子どもの層は確実に存在する。
「学力」を本当に広い世界標準の意味で捉えて教育を大きな視点で考えれば、選択肢が何百通りもあるテストを解くように正解が見えない。
だから政治家や評論家の口先だけの論調は虫酸が走るし、志水氏のような現場とつながった研究者を待望する。
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14 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 「ゆとり教育による日本人児童の学力低下」が叫ばれ、文部科学省も学力重視路線に面舵をきっているようです。しかし、あまり実際のデータに基づく科学的な意見を聞くことは少ないように感ぜられます。

 著者は、デザイン的にも優れている幾つかの調査結果を分析し、また自らのフィールドワークを通じて妥当かつ的確な分析を行います。そして、著者考案の「学力の樹」モデルを提示し、子供たちをエンパワーするために家庭・学校・地域がどうあるべきかについて考察を行います。

 全体としてみると、教育・学校における子供の成長を願う教育社会学者の温かい心が伝わってくる本です。子供の教育に関心のある方に一読をお勧めいたします。

 

 
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By 拓庵
形式:新書
こどもの学力低下が叫ばれる中、3人の子を持つ親としては、無関心ではいられない。自分で考える力を持った大人になってほしいと思い、子育てをしているが、思うに任せないのが現実でもある。

私が、この本で、もっとも印象に残り、納得もしたのは、冒頭の「はじめに」の中に書かれている『学力とは「わける力」と「つなぐ力」である』の部分である。

「わかる」とは「分かる」であり、物事をちゃんと分けて捉えること。その分けられた個々の要素を関連づけて把握し、部分部分を「つなぐ」ことによって、ひとつの全体を理解する。

「わける」は分析であり、「つなぐ」は総合である。著者は、この2つをバランスよく、こどもに身につけさせることこそ、学力を育てることとして、本文で論じている。

「わける(分析)」と「つなぐ(総合)」は、生きている限りついて回るものであり、これまで、自分がやってきた様々な勉強も、突き詰めて言えば、「わける」か「つなぐ」であったと、著者の一言で、自分に頭の中がつながった気がした。
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最近のカスタマーレビュー
読みやすい
著者の子供時代に関する記述が、たしかに面白い。受験勉強ばかりして東大に入った受験エリートとは一線を画する人物というかんじがした。だからこそ大学の教授にもなれるんで... 続きを読む
投稿日: 2008/8/20 投稿者: たこたこ屋
新カリキュラムと学力論争の到達点
 過去の学校教育の問題点や学力低下問題の現状とその将来の展望を把握するのには格好の良書である。... 続きを読む
投稿日: 2006/3/15 投稿者: 進藤照光
子を思う親ならば、避けては通れない
著者の提唱する、学力を一本の木に例え、

考える方法は分かりやすい。

<枝葉>は、知識・理解・技能であり、... 続きを読む
投稿日: 2006/3/12 投稿者: 我思う、ゆえに我あり
学力分析は秀逸
学力低下についての的確な分析,「学力の樹」モデルの提示など前半部分は秀逸で,非常にクリアな論が展開されています。... 続きを読む
投稿日: 2006/1/8 投稿者: パピー
学力論争の決着の書
... 続きを読む
投稿日: 2006/1/4 投稿者: コミー
一読の価値あり
著者と苅谷さん編集による岩波書店「学力の社会学」におさめられている、「力のある学校」についての話題を中心に、著者の生い立ち話などをからめて、著者の教育に対する考え... 続きを読む
投稿日: 2005/12/15 投稿者: shin
この種の研究で好感が持てた初めての書
家庭環境の差と学力・学歴の相関関係を学問的に(調査という手法で)暴き出すという書物・論文は近年の教育社会学のトレンドで、何冊も読んだ。なるほどと思う半面、「著者が... 続きを読む
投稿日: 2005/12/2 投稿者: バド野郎
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