イヴ&ローク・・・
これほど映画化してほしくもあり、無理だろうと思わせる小説は他にない。
近未来のNY、スーパーリッチでセクシーで知性派のロークと
冷徹な殺人課警部補イヴの夫婦の日常が、残酷な殺人事件を軸に展開していく。
50年後の未来に読者を簡単に入り込ませ順応させる作者の腕は相変わらず。
どれほど生活が機械的になっても人間は弱く、愛に飢え、悩み続ける。
「学びの園に葬られ」の最大の特徴は、過去の作品の中でもまったくゆるぎの無かった
イヴ&ロークの間に亀裂が入ることだろう。
ロークの元愛人の出現でイヴはもがき苦しむことになり、ロークを疑い自信を失う。
しかし学園内で起こった殺人事件を解決するためイヴは警部補として全身で立ち向かう。
そんなイヴが愛おしく、シリーズの最初からイヴを知っている読者はイヴを誇りに思うことだろう。
久々に一気読みてしまった素晴らしい作品でした。