フランス人の評論家により『タイトロープ』から『硫黄島』二部作に至る20年間、
定期的に行われた取材をまとめたインタビュー集。
基本的には新作の発表に合わせた取材だが、
最初の取材(『タイトロープ』)では監督デビュー以来を語り、
『ペイルライダー』では西部劇について語り、『バード』ではジャズについて語り、
『ホワイトハンター ブラックハート』では映画監督について、
ジョン・ヒューストンはもちろん、ホークス、フォード、キャプラ、ヒッチコック
などの巨匠たちについて語るなど、興味がつきない内容だ。
理路整然とした簡潔な語り口の中にも、数々の名言が飛び出す。
アメリカを代表する映画監督としてだけではなく、
信念を貫いた男としての人生観まで読みとることが出来る。
細部まで気を使った装丁が美しく、写真が豊富に折り込まれた構成も楽しい。
なにより、男っぽい文体で翻訳された訳文が、いかにもイーストウッドらしくて、
ファンにはたまらない一冊。