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孤高の人〈下〉 (新潮文庫)
 
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孤高の人〈下〉 (新潮文庫) [文庫]

新田 次郎
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

いかなる場合でも脱出路を計算に入れた周到な計画のもとに単独行動する文太郎が初めてパーティを組んだのは昭和11年の厳冬であった。家庭をもって山行きをやめようとしていた彼は友人の願いを入れるが、無謀な計画にひきずられ、吹雪の北鎌尾根に消息を断つ。日本登山界に不滅の足跡を遺した文太郎の生涯を通じ“なぜ山に登るのか”の問いに鋭く迫った山岳小説屈指の力作である。

登録情報

  • 文庫: 488ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1973/02)
  • ISBN-10: 4101122040
  • ISBN-13: 978-4101122045
  • 発売日: 1973/02
  • 商品の寸法: 15 x 11 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 登山家の運命, 2012/1/16
レビュー対象商品: 孤高の人〈下〉 (新潮文庫) (文庫)
上巻に続いて、下巻も一気に読み終えた。

上巻で加藤文太郎のいい所も、悪い所も分かってきていたので、
いつしか加藤文太郎を身近に感じ、応援している自分がいた。

登山家の運命ともいうべきか、壮絶な最後が待っていた。
冬山で、決断していく一つ一つが、最後の結末を引き起こしていく。
迫真に迫るものがあった。
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5つ星のうち 4.0 事実と小説と漫画, 2012/1/6
レビュー対象商品: 孤高の人〈下〉 (新潮文庫) (文庫)
新田次郎のファンです。
武田信玄からはじまり最近は彼の山岳小説にはまっています。

新田次郎は事実をできるだけ忠実に書き小説にしています。アラスカ物語もそうです。
それなりの感動はあります、いえ素晴らしいと思っていました。

しかし、同名の坂本眞一のコミックは前半のストーリーを別人がしている時は別にして、
中盤から坂本氏だけになってからは、素晴らしい展開・独特のコミックならではの世界になっています。

現在加藤文太郎がいたらという流れですが、彼は(坂本眞一)加藤文太郎に惚れこんで、素晴らしい画力で
加藤文太郎を描き、私を引き込んでいきました。

そして結末・・・新田次郎の結末とはやや違います、あくまでも現在の加藤文太郎です。

新田次郎より、とても爽やかな気持ちで読み終えました。
是非、コミック「孤高の人」も読むことをお勧めします。
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5つ星のうち 5.0 文太郎がたどりついた彼の気持ち。, 2011/9/5
レビュー対象商品: 孤高の人〈下〉 (新潮文庫) (文庫)
 以下は、感想になっています。読まれていない方はご注意ください。

 主人公・加藤文太郎は、単独で登山を行う時は、登山前には体も荷物も万全を期して用意し、登山中も絶えず天候に気を配り、自然に逆らわず無理せず自分の限界を認め、休む時はしっかり食事をとって寝るなど、登山の成功のための徹底した自己管理を行い、成し遂げてきた。

 しかし、生涯最後となってしまった登山では、宮村と、偶然出会った彼の仲間2人と共にパーティとして行動することになり、危険な冬山の自然以外にも、パーティのメンバーとの会話のやり取り、ペースなり体調なり常に気を使わねばならず、文太郎の的確な判断も他のメンバーにうまく伝わらず、結局は遭難してしまった。もし文太郎の意見が伝わっていれば・・。

 ただ、この遭難によって、文太郎がたどりついた彼の本当の気持ちに、感動をおぼえてならない。

 文太郎は花子と結婚し、愛する我が子・登志子を授かるなど、自分が父親として自分の家族を持った後は登山をしていなかった。しかし、彼の心の奥底には、「彼(加藤文太郎)はいまや山そのものの中に自分を再発見しようとしていたのである」という考えがあった。文太郎は、彼の家族との幸せな人生が彼を待っている、と思っていたようだが、実は、本当にそんな人生が待っているのかと自問自答していたのではないか?そこで、今後の人生についても、山に行けば何かわかるのではと、無意識で感じていたのではなかろうか?事実、これまで彼は山を登ることで気づいたことが、その後の彼の進む道となってきたから。

 そこに、宮村が、冬の北鎌尾根に挑戦するので一緒に来てほしい、と加藤に話を持ってきた。加藤は、何度も断ろうとしていたが、心では山に行って自分を見つけたい気持ちがあるため、結局は行ってしまったのではないかと思う。

 その結果は悲劇を生んだ。しかし、彼は最後に、「ゆっくり眠ることのできるわが家に帰ったのだ」と言った。彼は、冬の過酷な山中にて、まさに死を目前に、家があり家族があることの素晴らしさに気づいたのだ、と信じている。
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