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孤高の人〈上〉 (新潮文庫)
 
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孤高の人〈上〉 (新潮文庫) [文庫]

新田 次郎
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (28件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

昭和初期、ヒマラヤ征服の夢を秘め、限られた裕福な人々だけのものであった登山界に、社会人登山家としての道を開拓しながら日本アルプスの山々を、ひとり疾風のように踏破していった“単独行の加藤文太郎”。その強烈な意志と個性により、仕事においても独力で道を切り開き、高等小学校卒業の学歴で造船技師にまで昇格した加藤文太郎の、交錯する愛と孤独の青春を描く長編。

登録情報

  • 文庫: 503ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1973/02)
  • ISBN-10: 4101122032
  • ISBN-13: 978-4101122038
  • 発売日: 1973/02
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (28件のカスタマーレビュー)
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56 人中、48人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
学生時代に初めて読んでから、いままで一番繰り返し読んだ本だろうと思う。実際の人物を描いた山岳小説であるが、山にまったく興味がなかったのに無性に山に登りたくなった。そして主人公の魅力に取り付かれてしまった。 何度読んでも味わい深い内容である。山について語りながらも、仕事について、恋愛について、そして人生について語っている。

先日再び高取山に登ってみた。小説の中で主人公の加藤文太郎がこの山に何度も登るシーンがあるが、いまも当時とかわらない神戸の美しい街が広がっていた。

この本との出会いは、自分にとっては限りなくかけがいのない「出会い」とでもいうべきものだったと思う。

このレビューは参考になりましたか?
17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
山岳小説というのはどうやら狭いジャンルのようで、ちゃんとした作品を数多く世に出している日本の作家ということになると、10人どころか5人いるかどうかも怪しいです・・・。

逆に言うとそれだけ新田次郎が有名であるとも言えるのですが、短編長編あわせた様々な作品の中でこの『孤高の人』が最も面白いです。主人公は昭和初期に日本アルプスをたった一人で、しかも超人的なスピードで征服しまくった実在の人物である加藤文太郎です。非常に口下手で人との関わりが下手な人物なのですが、作者の巧みな筆運びによって、読み手は知らず知らずのうちに文太郎を応援してしまいます。

特に冬山での単独行はちょっとしたミスが命取りになる過酷な作業のはずなのですが、驚異的な体力と周到な準備を怠らない文太郎を見ていると、なんだか簡単そうに見えてしまいます。実際に当時としては相当抜きん出た存在だったのでしょう。

僕は一度もアルプスに行ったことはありませんが、この本を読むことで、自分が槍ヶ岳の山頂に一人で立ち、凍てつくような透明で鮮烈な空気を吸い、深い深い雪を踏みしめて稜線を延々とラッセルして行くような・・・そんな気分を味わうことができます。
このレビューは参考になりましたか?
40 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
かなりの分量だが、内容は面白い。一気に読める。登山をする人なら尚更だ。
しかし、共感できない。違和感だけが残る。
小説にはモデルになった人物がいる。
主人公の加藤文太郎はもちろんだが、宮村もその1人だ。
遭難時のパートナーとして徹底的に自己中心的で無謀な若者として描かれている。
しかし、実際は、だいぶ違う。
加藤自身の山行記録「単独行」や当時の文献、同行者の談話を少し調べれば分かることだ。
宮村のモデルである吉田は、加藤に匹敵する実績と力量を持つ登山家であった。
そして、加藤とパートナーを組んでの登攀も初めてではなかった。
実力を見込んで加藤から山に誘われたものだった。
そして、難易度の高い冬山登攀を成功させ、お互いに謙虚に称えあっている。

まさしく信頼できるパートナーであった。

加藤自身も孤独を好む社交下手のように描かれているが、そうではなかった。
チームで上ることも何度かあったし、不慣れというほどではなく、むしろうまくやっていた。
遭難時の槍ヶ岳でも、あかたも急に4人で登ることになったように書かれているが、それは最初からの計画だった。
そして天候は晴れるから行ける、との判断には加藤も加わっていた。

作者は小説の中で遭難の原因を吉田1人にあるかのように書いているが、なぜ事実に反してまでここまで彼を侮蔑的に書く必要があるのだろうか。
小説では作者の意図に合わない都合の悪い事実はすべて隠されており、一言も触れられていない。
「孤高の人」という表題に付けた通り、加藤はあくまで孤独でなければならず、絶対に穢されてはならぬ存在だったのだろうか。
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今でこそ、登山ブームで山に登る人は多くなったけれど、当時は一部のお金持ちの道楽だったのですね。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: tanchin
彼が歩いた山々の描写が頭にめぐる
... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: おまつ
強い意志
自分をうまく表現できず、人付き合いの不器用な加藤文太郎。
しかし、強い意志によって、他の人では成し得ない偉業を達成していく。... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: JsYa
加藤文太郎の生き方と文体がマッチしている
山岳小説や山岳ノンフィクションというものに最近興味を持ち、
ここ数ヶ月多少読んでいるが、やはり最高傑作と名高い本書は外せないという... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: ひまじん
ひじょうに勉強になりました。
漫画雑誌でいま、舞台を現代に置き換えた『孤高の人』が
連載されており、どうしても原作を読みたくなった。... 続きを読む
投稿日: 9か月前 投稿者: ヤマヤン
孤高の人って、少し言い過ぎ
ノンフィクションっぽいような書き方をされてるが、花子、園子や宮村の描写を読むと、

どうやらフィクションとしてとらえたほうがいい。... 続きを読む
投稿日: 13か月前 投稿者: hijikata
山登り
山登りデビューは50歳を過ぎてからだけど、もっと早く読んでおけばよかったですね。... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: hagure0024
まだ読んでいないんですか???  それはとても…
もし読んでいない人がいたら、それは幸せなことだと思う。
これからこの本を読むことができる素晴らしさがあるから!!!... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: マーイ
一気読みできるおもしろさです。
他人とうまくやっていけない、と思い込んでいる人は多い。... 続きを読む
投稿日: 2010/3/15 投稿者: 日本語を愛する者
天才ゆえの悲劇である
天才というか、非凡な能力の持ち主には、基礎的訓練をひたすら繰り返すことができる能力があると思う。大リーガーのイチローが良い例である。ひたすら基本を積み上げて他者が... 続きを読む
投稿日: 2010/1/28 投稿者: シュー
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