昨日(2011/9/17)の昼のNHKニュース、斉藤実さんの報道に接し、8年前に読んだこの本のことが思い出された(引用は今朝の日経新聞朝刊)。
『77歳ヨット世界一周 単独で8度目、最高齢 3年がかり、横浜に帰港
外洋ヨットマンとして国際的に知られる東京都台東区の斉藤実さん(77)が17日、8回目の世界一周を終えて横浜港に帰港した。単独航海としては世界最多で最高齢。東日本大震災と昨年のチリ地震で2度の津波に襲われ、3年がかりの大航海となった。
午前10時半ごろ、横浜市西区の桟橋に着いた斉藤さんは両手を挙げ「命がありました」と声を張り上げ、出迎えた支援者から花束を受け取った。
航海中の最難関として昨年2月、南米沖の嵐で歯を折るけがをし、寄港したチリで大地震の津波に見舞われてヨットが破損した経験を挙げた。「『死んでたまるか。何度倒れても、起き上がるんだ』と船に語りかけた」と振り返り、「日本にはまだ大きな地震があると思うが、地震にも台風にも負けない。皆さんの力で立ち上がらないといけない」と被災地への思いを語った。
午後に開かれた記者会見では「北極海の氷の間を抜ける航海をやってみたい」と、早くも次の冒険への意欲を口にした。
斉藤さんは2008年9月、ヨット「酒呑童子3」で横浜港から出航し、向かい風で潮流に逆らう西回りに初めて挑んだ。』
私が自分の人生に何となく不安を抱いていた8年前に出会った本がこの本だ。一読して感じるのは著者の「力強い生」だ。ヨット航海というある種生死と隣り合わせの冒険をしているからでもあろうが、むしろ、著者の「力強い生」が彼をヨット冒険に向かわせたのだろうとも思う。
38歳で始めたヨットは、今、77歳で8回目の世界一周を、それも向かい風で潮流に逆らう西回りで達成したという。そして、次は北極海、だという。
彼の力強い生はいまだ健在である。