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孝明天皇と「一会桑」―幕末・維新の新視点 (文春新書)
 
 

孝明天皇と「一会桑」―幕末・維新の新視点 (文春新書) [新書]

家近 良樹
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

明治以来無視されてきた幕末・維新の真実
薩摩・長州が坂本龍馬の仲介で武力倒幕を目指す同盟を結び王政復古をなし遂げた──このような従来の「常識」は完全に否定された!

内容(「BOOK」データベースより)

薩長二大雄藩が土佐の坂本龍馬の仲介で同盟を結び武力倒幕に邁進した結果、維新回天の偉業はなし遂げられた。これが明治以来、日本人の大多数が信じてきた「史実」である。しかし、これは「薩長史観」「勝てば官軍史観」がでっち上げたフィクションにすぎない。幕末・維新の過程で大きな役割を果たしながら、公定の歴史叙述のなかで何故か無視されてきた孝明天皇や、政治勢力としての一橋慶喜、会津、桑名両藩に光を当て、歴史の真実とは何かを問う。

登録情報

  • 新書: 228ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2002/01)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4166602217
  • ISBN-13: 978-4166602216
  • 発売日: 2002/01
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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形式:新書
いままで幕末史において軽視されがちだった孝明天皇と「一会桑」(一橋慶喜、会津藩、桑名藩)の存在にスポットを当てた本書により、「無能な幕府に対し武力による倒幕を目指す薩長」という自分が今まで常識だと思ってきた図式は見事に覆された。特に徳川家との協調路線で大勢が決するかに見えた新政府が、西郷隆盛や大久保利通らによって一転して武力倒幕の方向に急転回するくだりなどは、まさに筆者が言うように起死回生の大逆転劇を見ているかのよう。慶喜を安易に過大評価していない点にも個人的に好感がもてた。
やや話を端折っているかなと思う箇所もあるが決して強引な感じはせず、「歴史の常識」を打ち破ることの醍醐味を十分に味あわせてくれる。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書|Amazonが確認した購入
幕末に真の正義はない、ということを最近よく考える。官軍と幕府軍においてもどちらが正義でどちらが悪というものではない。会津にしろ、忠を貫いたとされるが、実際は途中で舞台を降りられなかっただけということがこの本を読むとよく分かる。薩長のやり方というのは強引で理不尽なものであったが、勢いがあった。策士がいて、対幕府政策にしても一歩先を歩いている場合が多かった。薩長としても内心は自分たちの不合理さに気づいているから、もとより強行な攻めに終始せねばならない。この理不尽さが、反対派を作った。幕末に真の正義はない、と冒頭で述べたが、明らかに理は官軍にはなかった。では、官軍に立ち向かったほうが正義かというと、そうとも言えないのが難しいところだが、この本を読むともやもやしていた謎の一部が解ける。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By picander トップ500レビュアー
形式:新書
日本人の幕末観には司馬遼太郎の諸作が圧倒的に強い影響を与えているが、司馬本人が本書で書かれたような幕末の朝廷・幕府・諸藩の動向を知らないはずはない。司馬の大胆な解釈、つまり一部の諸藩と朝廷の動向の無視が、彼の描く魅力的な明治維新像として結実した。
本書は、そこで消された声なき声を拾い集めることで幕末の新視点を提示する。
慶喜の直情的なキャラクター、幕臣と慶喜の距離、朝廷と一会桑の関係、幕府と朝廷の双方を支持した諸藩、薩長のそれぞれ内部での強硬派と穏健派の闘い、英仏の動向、それぞれ複雑に影響しあい、明治新政府は樹立する。一ついえるのは、薩長の一貫した武力討伐運動の成果が明治維新であったということでは決してないということだろう。著者も薩長の役割、志士達のリーダーシップを否定するものではないが、幕府政治を終らせた最も大きな要因は薩長ではなく世論、もっと言えばペリー来航にはじまる日本全体の大きな空気の変化であったと解釈することが、フェアな幕末理解なのだろう。敗者から歴史をみる面白さを伝える良書。
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内容本体自体は問題ないが
 幕末の戊辰戦争に至る過程が、一貫して武力討伐の意志をもった
薩長両藩の意志の実現であると見なす史観は誤っているとした書。... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: ペリカン堂
複雑な幕末期のプロセスをスッキリ理解できる良書
黒船来航→尊皇攘夷運動→大政奉還・王政復古→戊辰戦争に至るプロセス(その政治状況の変化も含め)は、... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: 風魔三郎
薩長vs一会桑の「倒幕」をめぐるゲーム!? 幕末研究の名著!
大学に入学直後に生協でふと、手にした本書。本当に自分の「幕末維新観」を180度覆してくれた1冊。... 続きを読む
投稿日: 2010/3/26 投稿者: うるめいわしはうまか
孝明天皇と慶喜、会津、桑名ってシブすぎる!!!
なかなか幕末の天皇に焦点を当てた文献が少ない中、孝明天皇とさらに「敗者」の「一会桑」をテーマとした本書に飛びついた(今頃?)。幕末の覇権争いの構造はますます奇奇怪... 続きを読む
投稿日: 2010/3/6 投稿者: 富士の鷹
倒幕→倒会
幕末は、「薩長が手を取り合い、倒幕を成し遂げる。」というドラマチックなものではなく、主に会津打倒が目的で、結果として倒幕となったようです。戊辰で最も戦火が大きかっ... 続きを読む
投稿日: 2009/3/23 投稿者: お茶
「幕末・維新の新視点」ではなく「本当の視点」?!
とても面白い一冊でした。
この内容を700円程度で読めるのは、お徳だと思います。... 続きを読む
投稿日: 2008/3/1 投稿者: 花鳥風月
この見解のほうが正しいような
「勝てば官軍」という言葉がよく使われるが、我々の明治維新に対する歴史観は、勝ってしまった官軍が植えつけた観念であったということがよく分かる。それと、この明治維新は... 続きを読む
投稿日: 2006/10/11 投稿者: cecedece
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