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存在論的、郵便的―ジャック・デリダについて
 
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存在論的、郵便的―ジャック・デリダについて [単行本]

東 浩紀
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,100 通常配送無料 詳細
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商品の説明

商品の説明

第21回(1999年) サントリー学芸賞・思想・歴史部門受賞

内容(「BOOK」データベースより)

ハイデガーの存在論とフロイトの精神分析を継承する現代最高の思想家ジャック・デリダ。その謎めいた脱構築哲学を解読し、来るべき「郵便空間」を開示するロジックの速度。情報の圧縮。知的テンション。27歳の俊英が挑む未知の哲学空間。

登録情報

  • 単行本: 342ページ
  • 出版社: 新潮社 (1998/10)
  • ISBN-10: 4104262013
  • ISBN-13: 978-4104262014
  • 発売日: 1998/10
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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57 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 コンスタティブな哲学, 2004/4/27
レビュー対象商品: 存在論的、郵便的―ジャック・デリダについて (単行本)
 現在では国際大学とスタンフォード大学の研究所で研究執筆活動をしている東氏の最初の著作。何かを本に書くこと「によって」なにかを伝えるのではなく、「ただ何かを伝えること」に徹した本です。

 「欧米人はこのような仕方でものを考える」ということを、欧米人的でない認知の仕方を読み手が必然的に行ってしまうような文書を書くことで、裏側から示したのがデリダの「脱構築」ですが、「脱構築」自体がそういう性質のものだから、「脱構築とはこういうことです」という説明を経験科学的に構成する(コンスタティブに行う)のは難しいと思われていた。それをやってしまったすごい本、という訳です。

 この本は「デリダは何故あのようなテクストを書いたか」という問いをたて、それに答えようとすることから初まり、次にそれをいったん破算にし、ハイデガーとフロイトを対置する方法を用いてなんとかデリダを説明しきろうとするものの、その「説明しきれるかもしれない」という欲望を最後には捨て、デリダの脱構築をする「ように」振舞うのですが、そのとき結果的にある限界まではデリダを説明しきるっているわけです。そういう意味でこの本はウィトゲンシュタインの「論理哲学論考」に似ています。

 東氏はコンスタティブな(暗黙の了解を前提にせずメッセージの効果も期待しない説明的な)方法に関わりつづけており、その後記号能力に対する偏執的な性向(オタク)の研究かつ自己分析に向かい、現在では、「コミュニケーションの成立とは?」という問いに迫っているGLOCOMおよび今井賢一氏のスタンフォードに籍をおくことを選んでいます。氏の態度および経歴はヨーロッパ哲学よりも英米の経験論および、現代科学に近いように思われますが、東氏の「コンスタティブな哲学」の科学への親近性はまた、浅田や柄谷の共同体主義的な批評空間から氏を遠ざけているものかもしれません。

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18 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 東浩紀は何故このような奇妙なテクストを書いたのか?, 2007/3/22
レビュー対象商品: 存在論的、郵便的―ジャック・デリダについて (単行本)
本書は学術的研究対象にはならなかった時期のデリダ、
しかし世間的にはデリダと言われたときイメージする
奇妙な造語・新語・言葉遊びを多用した時期のデリダを
研究対象にしている。

言葉遊びを多用するデリダの意図を学術的に説明するのに
言葉遊びを多用したのでは意味が通じない。そのため、
言葉遊びを使わない学術的な体裁で書かれてはいるが、
あとがき2ページを含むラスト4ページでその禁止は解かれ
自ら論理の破綻を宣言する所で終わっている。

一部の人達から、著者自らが立てた問いに答えていないと批判されるが、
最終章において著者は答えに到達している。
その上で、論理の破綻を宣言するというデリダ的な言葉遊びを行い
ねじれた論理の持つ面白みを伝えようとしているのだ。
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26 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 こうも語るということはしんどいものか。。。, 2008/9/5
レビュー対象商品: 存在論的、郵便的―ジャック・デリダについて (単行本)
時間のない方は最終章だけでもいいと思います。
語りえないものを言葉にするということがどれだけし
んどいかがよくわかります。
東氏も「わかるひとにはわかる」と本当は言いはなって
おしまいにしたいかもしれないですが、実に辛抱づよく
つきあってくれます。
ようやく「郵便的」という隠喩までたどりついて、さて
ここではじめて「わかるひとにはわかる」というしかな
いところまできたことになるのでしょうか。
いやいや。。。ネタバレはさけますが、著者は最後まで
謙虚な人だなあと思います。真摯とはこういうことです。

デリダやラカンはさておき、「構造と力」や柄谷をよんでないと、
通りが悪い部分があるかもしれません。でも問題なし。
固有名の指示問題(「記述の束」説、「指示の因果説」等)を
あつかった部分は、すっとばしすぎて言語哲学をかじった方で
ないと難解かもしれない。。。でも大丈夫。読んでみて下さい。
「郵便的」という隠喩はとてもリアルで響く。

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