内容紹介
ニューヨークで起きたあの事件(9・11)の後で、アメリカの人々が「この悲しみは世界の悲しみだ。世界中からニューヨークに来てくれ。これを見て、一緒に泣いてくれ」と言っていたら、21世紀は大きく変わったでしょう。アメリカを中心に、それこそ世界中が「そうだ」と声を上げたに違いないと思います。ところが、事件の数日後に、ブッシュさんがニューヨークのあの場所に立って「文明と野蛮」「善と悪」「新しい戦争」という三本柱を打ち出した。そのとき世界は、近代文明を行き詰まらせてきた理性の不合理の中に突入したのだと思うのです――。(高 史明)
人間が、自分の大地を喪失し大きな悲しみと畏れに陥ったとき、その闇のただ中から光を求めてどんな一歩を踏み出すのか。存在のよりどころを失った現代文明の闇を打ち破る方途を三氏が模索する。
本書は、真宗大谷派首都圏教化推進本部が主催した4回にわたる連続鼎談の第3回・第4回の内容をまとめたもの。第1回・第2回の内容は、『親鸞と暗闇をやぶる力』(講談社+α新書)として刊行されている。
内容(「MARC」データベースより)
9・11以後、世界は何を失ったのか? 「現代の闇のただ中から」という視点で、3人の論者が「存在の大地の回復」というテーマを語る。2003年講談社刊「親鸞と暗闇をやぶる力」の続編。