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存在と無〈1〉現象学的存在論の試み (ちくま学芸文庫)
 
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存在と無〈1〉現象学的存在論の試み (ちくま学芸文庫) [文庫]

ジャン=ポール サルトル , Jean‐Paul Sartre , 松浪 信三郎
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

人間の意識の在り方(実存)を精緻に分析し、存在と無の弁証法を問い究めた、サルトルの哲学的主著。根源的な選択を見出すための実存的精神分析、人間の絶対的自由の提唱など、世界に与えた影響は計り知れない。フッサールの現象学的方法とハイデッガーの現存在分析のアプローチに依りながら、ヘーゲルの「即自」と「対自」を、事物の存在と意識の存在と解釈し、実存を捉える。20世紀フランス哲学の古典として、また、さまざまな現代思想の源流とも位置づけられる不朽の名著。1巻は、「即自」と「対自」が峻別される緒論から、「対自」としての意識の基本的在り方が論じられる第二部までを収録。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

サルトル,ジャン=ポール
1905‐1980年。パリに生まれ、高等師範学校に学び、哲学の教授資格を取得。1930年代から独自に現象学を研究し、『自我の超越性』『想像力』『情動論粗描』などを発表。その現象学的総決算が、『存在と無』(1943年刊)である。戦後教壇を去り、「実存主義はヒューマニズムか」と題する講演で一躍マスコミの脚光を浴び、実存主義ブームを巻き起こす。在野の知識人として、小説、文学評論、政治論文と幅広い執筆活動を行う。1964年にはノーベル文学賞を辞退。彼の葬儀には何万人という市民が参集した

松浪 信三郎
1913‐1989年。早稲田大学大学院哲学科修了。1957‐1984年早稲田大学で教鞭を執る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 632ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2007/11)
  • ISBN-10: 4480091068
  • ISBN-13: 978-4480091062
  • 発売日: 2007/11
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.8 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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36 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 手軽に大著を読める, 2007/11/14
By 
USC "Trojan" (Los Angeles,CA) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 存在と無〈1〉現象学的存在論の試み (ちくま学芸文庫) (文庫)
 ようやく筑摩書房がやってくれました。今まで高価で手が出せなかった人にもサルトルの主著である「存在と無」が読めるようになりました。元は全集版と人文書院から出ている物を3分冊にして刊行されます。3冊購入しても今までの物とを購入するより安く済みます。
もう、この名著についての解説は不要ですので割愛しますが、名著が文庫で読めるというのは非常に良い企画だと思います。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 古典の仲間入り, 2011/12/6
レビュー対象商品: 存在と無〈1〉現象学的存在論の試み (ちくま学芸文庫) (文庫)
学生運動の時代にはバイブルと言われ、ゲバ棒とともに持ちながら戦った。しかしほとんどの人は意味が分からなかったはずの本。フッサールの現象学と、ハイデガーの存在論をいちおう理解してから読むと、その良さも限界も理解できる。「無」という概念を現象学に持ち込んだのは画期的だが、その評価は今後に待たないといけないだろう。当時は時代を変える哲学者と言われたのに、その後はハイデガー、メルロポンティ以下という評価が定着した。本文が長すぎという点は致命的だろう。しかしそろそろそういう時代的制約を離れて作品として読む時期が到来したように思う。文庫化は良いことである。
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21 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 サルトルの帰還?, 2008/2/12
By 
古本屋A (Japan) - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: 存在と無〈1〉現象学的存在論の試み (ちくま学芸文庫) (文庫)
97年の12月にパリに居た時、本屋では、サルトルがヴォルテールと並んで別格に扱われていた。勿論、その時日本は、ドゥルーズが幅を利かせていてたので、ちょっと意外で、「へえ、10年遅れでサルトルは復活するのかな」と思ったものだ。でも、やっぱりかなり難しいし。。。難しさの一つは、或る意味「純理論」的ではなく、3H(ヘーゲル、フッサール、ハイデガー)の用語を使用しながら独自の色合いをつけるがその境界線が微妙だったり、説明の際のたとえ話などが妙に演出的で作為的だったり、理論的な説明の最中に、どう取って良いか分からないような著者独特の形容詞が出てくるので、釈然としなさが残る。思いっきり言うと、現代人の普通の感覚の上に哲学を作ろうとしているような気がする。現象の背後に本質なんかは無く、自我には「内面」などない。意識は存在と「いりこ」になっていて、存在の無い意識だけなんて言うのは無い。即自はいわば物で意識への現前、そして、そのズレの中で対自があるが、それが自我の始まり。〜でないものになる、という投企こそが、「私」だ、ということになる。いわば欠如へ向かっての投企だ。確かにマルクーゼ流のへーゲルの否定性の原理も髣髴とされるが、遥かに強烈でのっぴきならない人間性があるように思う。勿論、全体として現象学の書物だが、相当にヘーゲル色が濃厚だと感じる。ヘーゲルに欠けていたと「信じられている」自我の問題を、しかし、より徹底的に検討しているのだが、結局、他者理解は絶望的で、徹底的な個の哲学だと思う。それで良いとも思うし、しかし、もう少しぶち当たって貰いたい気もする。ところで、「弁証法的理性批判」では、歴史の中の主体性というようなテーマになっている。でも、そこでは「内面性」が復活しているように思え、本書からの後退を感じる。20世紀の社会思想の最高傑作は「弁証法的理性批判」と思うが、本書との関係を、文庫本の出版を機に、もう一度良く考えてみたいと思った。改めて本書を再読したいと思う。松浪信三郎以外の詳細な解釈書も欲しい。レヴィやソランのサルトル論は、大掴みな印象を述べるだけで、参考にならない。それと、遺稿の「倫理学」の翻訳も、もうあっても良いのじゃないかと思う。
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