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存在と無―現象学的存在論の試み〈3〉 (ちくま学芸文庫)
 
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存在と無―現象学的存在論の試み〈3〉 (ちくま学芸文庫) [文庫]

ジャン=ポール サルトル , Jean‐Paul Sartre , 松浪 信三郎
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

人間の意識の在り方(実存)を精緻に分析し、存在と無の弁証法を問い究めた、サルトルの哲学的主著。フッサールの現象学的方法とハイデッガーの現存在分析のアプローチに依りながら、ヘーゲルの「即自」と「対自」を、事物の存在と意識の存在と解釈し、実存を捉える。20世紀フランス哲学の古典として、また、さまざまな現代思想の源流とも位置づけられる不朽の名著。3巻は、第四部「持つ」「為す」「ある」を収録。この三つの基本的カテゴリーとの関連で人間の行動を分析。人間の絶対的自由を提唱する「自由と状況」論や、独自の実存的精神分析の構想などが展開される。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

サルトル,ジャン=ポール
1905‐1980年。パリに生まれ、高等師範学校に学び、哲学の教授資格を取得。1930年代から独自に現象学を研究し、『自我の超越性』『想像力』『情動論粗描』などを発表。その現象学的総決算が、『存在と無』(1943年刊)である。戦後教壇を去り、「実存主義はヒューマニズムか」と題する講演で一躍マスコミの脚光を浴び、実存主義ブームを巻き起こす。在野の知識人として、小説、文学評論、政治論文と幅広い執筆活動を行う。1964年にはノーベル文学賞を辞退。彼の葬儀には何万人という市民が参集した

松浪 信三郎
1913‐1989年。早稲田大学大学院哲学科修了。1957‐1984年早稲田大学で教鞭を執る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 601ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2008/1/9)
  • ISBN-10: 4480091084
  • ISBN-13: 978-4480091086
  • 発売日: 2008/1/9
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Tod
形式:文庫
 第三巻となる最終巻には「持つ・なす・ある」が収められている。所有・行為・存在に焦点を合わせた議論のテーマは、この浩瀚な哲学書のメインテーマでもある「自由の証明」であると言って大過ないであろう。
 一本道を歩いている私の目の前に巨大な岩が立ちふさがり、私は前に進むことができない。この状況のどこに自由があるだろうか。だがサルトルは言う。その岩が私にとって障害であるのは、私がその道を前進したいと思っている限りにおいてである。もしも私が周囲の景色を一望したいと望んでいるならば、その岩は恰好の足場となるであろう。要するに岩そのものは中性であり、それを邪魔な障害とするのも便利な道具とするのも全て私の自由である。
 誤解にさらされることが多いが、サルトルの自由論は「何をすることもできる」というポジティヴな自由論ではなく、「全ての行為に責任がある」というネガティヴな自由論である。「人間は自由の刑に処されている」というサルトルの言葉に象徴されるように、決定論の方がまだしも救いがあるように思われるその自由論は、首尾一貫しておりブレることがない。本書の最後に「道徳的展望」と題して次著が道徳論となる可能性が示唆されているが、それが発表されることはついになかった。
 故松浪信三郎氏の労作であるこの全訳が出版されて以降、『存在と無』新訳の話はついぞ聞いたことがない。それほど完成度が高いということであろう。二十世紀哲学の名著であり名訳である本書を、文庫本で読むことのできるわれわれ読者は幸せである。
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10 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
完結です 2008/1/9
By USC VINE™ メンバー
形式:文庫
さて、存在と意味も3巻目となり、これにて完結となります。今までは分厚い本で非常に高価だったものをこの様に文庫化してくれてお手軽に読むことが出来るようになりました。人文書院刊を若干、翻訳を変えていますので、読みやすくなっています。筑摩書房のこの企画は非常に好感が持てます。名著を安価な文庫で読めるという点では素晴らしいです。
分量としてはかなり厚く、読み応えのある作品ですが、読めない量ではないので、腰を据えて読むことをお薦めします。
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