私が孔雀王という作品に初めて出会ったのは、確かファミコン版のアドベンチャーゲームで、それ以来興味を持って原作の漫画やアニメを全て購入してきた。
荻野先生の孔雀王以外の作品も、「夜叉鴉」、「怨霊侍」、「拳銃神」等、多数購読してきたし、十数年振りに復活したこの曲神紀という孔雀王の新シリーズに歓喜し、毎巻とても楽しみに読ませていただいてきた。
しかし、残念な事に最終巻であるはずのこの12巻において、話がまとめきれていない。本当に、実に残念。
11巻のあとがきにおいて、「『先生、あと1巻でまとめて下さい』といきなり編集部に言われてしまいました」という記述があったし、神を取り扱った壮大な作品をまとめるには圧倒的にページ数が足りなかったのだとは想像出来るが、それにしたって中途半端な終わり方だと思う。
メインヒロインである阿修羅と孔雀の再開や黄親子のエピソード、慈空じいちゃんや嵐の行方なんかも放り出している時点で、作者の力量不足を感じざるを得ない。
あとがきでは言い訳と思える内容の記述や、いつもの次回作への大風呂敷が広げられているが、全くもってファンの心を踏みにじる書き方にしか見えない。
こんな作品のまとめ方をしていたら、ファンだって愛想をつかしてみんな居なくなってしまうんじゃないかと不安に思えてくる。