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孔子伝 (中公文庫BIBLIO)
 
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孔子伝 (中公文庫BIBLIO) [文庫]

白川 静
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

理想を追って、挫折と漂泊のうちに生きた孔子。中国の偉大な哲人の残した言行は、『論語』として現在も全世界に生き続ける。史実と後世の恣意的粉飾を峻別し、その思想に肉薄する、画期的孔子伝。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

白川 静
1910(明治43)年福井県生まれ。立命館大学名誉教授、文字文化研究所所長。43年立命館大学法文学部卒。84年から96年にかけて『字統』『字訓』『字通』の字書三部作を完成させる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 317ページ
  • 出版社: 中央公論新社; 改版 (2003/01)
  • ISBN-10: 4122041600
  • ISBN-13: 978-4122041608
  • 発売日: 2003/01
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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58 人中、55人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 内田裕介 トップ500レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
呉智英氏の『封建主義者かく語りき』で必読の文献と紹介されていたので、手にとってみた。

本書は、孔子にまつわる5つのテーマ、すなわち、

・孔子はどのような生涯をおくったのか

・儒教はどのように成立したのか

・孔子の生きた時代の政治環境はどうだったのか

・儒教の批判者

・論語とはどのような書物なのか

について論考したものである。資料を多数引用し、切れのよい論理展開で、孔子が生きた2500年前の中国社会の実態を追って、たいへん迫力がある。

たとえば、知られている孔子の生涯は基本的には司馬遷の『史記』の記述によっているが、白川博士は、同時代の他の資料や記述を渉猟して、孔子についての史記の記述には相当の虚構が含まれている、と断じる。孔子は生まれは不詳、おそらくは巫女の私生児で、40代になって自らの教団が力をもってくるにつれ世に出た、とする。

あるいは、儒教がなぜ「儒」というのか、実はよくわかっていないそうだ。これを「儒」とは男巫が雨乞いをする形である、という解字を手がかりに、儒教は天と人とをつなぐ祭礼をベースに発展した思想であるとする。筆者は勉強が足りないのでしかとはわからないが、他の書物とは違う、かなりユニークな解釈をしているように思う。

白川博士は1910年生まれだから今年(2006年)94歳、漢字研究の第一人者で『漢字百話』など著作も多い。これまで読む機会がなく、白川博士の本はこれが初めてだったが、文章の歯切れがよく、説明も言を尽くして丁寧なので、素人にもよくわかる。専門家の論文の格調を失わず、なおかつ読んでおもしろいのである。すっかり白川ファンになってしまった。これを機に白川博士の著作を一通り読んでみたいと思う。
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30 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 その言葉が数多残っているとは言うものの、あくまでも誰かからの言い伝えで、自らの著作を持たず、その実像がなかなかわからない孔子。

 白川先生は、非常に論理的な筆致で、孔子の出自やその思想の背景、歴史的な役割などを描き出している。

 「論語」に関する解説も、いわゆる教訓としてではなく、どのように形作られてきたのか、歴史的な視点から考察している。やはり、誰がどのような境遇で発言したのかが実感できると、言葉の重みが一層伝わってくる。

 中でも特に気に入ったのが、「儒教の批判者」の章である。荘周(荘子)の考えはいわゆる老荘思想といわれ、一般的には儒教のカウンターカルチャーと位置づけられているが、白川先生は、むしろ孔子の最大の理解者であった顔回の流れを汲む者だと仮説を立てている。荘周が攻撃したのは堕落した儒教であって、儒教の真の姿への回帰を目論んでいたのだと主張している。

 確かに、儒教自身は封建主義の精神的な基盤として長く君臨してきたが、孔子の辿った生涯を考えると、決して体制維持のために考え出された思想ではないはずである。むしろ荘周の立場に近かったかもしれない。

 韓非子にしてもそうであるが、古代中国においては思想が対立しているというよりも、種々の思想が互いに影響を与え合って存在している。それが中国思想のスケールの大きさに繋がっていると思うのであるが、白川先生はその辺りを描き出すのが非常にうまい。
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20 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
東洋を知る 2005/2/8
By JK
形式:文庫
これを読んで諸星大二郎が孔子暗黒伝を描き、さらにそれを読んだ酒見賢一が陋巷に在りを書いたのは有名な話ですが、この両作家の作品を読んだ人にはお勧めの一冊です。加地伸行氏による、あの解説からも分かるように、書かれた時代の背景を良く反映した内容となっており従来のカビ臭い考証や解釈にとらわれることなく斬新な視点から孔子の人物像に焦点を合わせています。ときおり目にする「孔子家語」からの引用をもってされる本書への批判も、良く読めばそれが如何に的外れであることかを知る事ができます。
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投稿日: 8か月前 投稿者: 付会の哲学者
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投稿日: 11か月前 投稿者: 紫陽花
ぜひ「論語」「孔子暗黒伝」「陋巷に在り」と一緒に
とてもおもしろい。碩学の著者の見解を批判するだけの見識は私にはないが、非常に説得力のある孔子像が展開される。儒が巫儒であり呪であることは、この本を元ネタにした諸星... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: たかぎ ひろし
斬新な孔子像
白川静の本を読むのは初めてだったがこの本は当たりだった。
孔子についてのさまざまな斬新な見解が述べられている... 続きを読む
投稿日: 2010/5/16 投稿者: 伊藤 嵯輝
読み通させる力
「孔子」=「『論語』を書いた偉い人」という基礎知識だけで
読み始めたのですが、非常に楽しめました。... 続きを読む
投稿日: 2008/7/22 投稿者: kaz-p
一途なる学者、入魂の「孔子伝」
... 続きを読む
投稿日: 2007/2/9 投稿者: 宣長さん
難しいけど読み通したくなる本
... 続きを読む
投稿日: 2007/1/9 投稿者: ポリ銀
人間、孔子
呉智英氏の『封建主義者かく語りき』で必読の文献と紹介されていたので、手にとってみた。... 続きを読む
投稿日: 2006/2/25 投稿者: 内田裕介
論語を面白く読むために
巷にあふれるゴミ解説本や中学や高校の教科書のおかげで、『論語』という書物に対し、軽蔑に近い印象を抱いていた私の目を大きく見開かせてくれた本。「仁」や「礼」といった... 続きを読む
投稿日: 2003/10/23 投稿者: 涜書家
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