「子供が問題を起こすと、子供の次に責められるのは親、特に母親です
事情もよく知らずに想像で勝手なことを言っています
それが母親をどんなに傷つけ不安にしているかも知らずに…」
本書の中の一文です。
小さな子供が奇声を1回上げただけでも、「うるさいな。躾が悪いんだよ。」と
思ったことはありませんか?
その子の普段の様子も躾の様子も発達段階や年齢による特徴も知らずに。
日本は子供を生めというわりには、母親に厳しく「評価」の目線で見ている人が多い気がします。
沢山の批評の目にさらされて、母親はますます孤独になっていきます。
酷い時には、相談相手・戦友であるはずの夫からも
良いことも悪いことも上から目線の「批評」の目で見られます。
本当は、少しで良いから認めて欲しいだけなのに。
欲しいのは評価ではなくて、「頑張ってるね」と認めてくれる言葉なのに。
この本は、そんな孤独に追い込まれていく母親をそっと抱きしめてくれるような本です。
子供との接し方や、躾、教育に悩む母親にアドバイスはするのに
「こうしなさい」「だからだめなんだ」という押し付けは全くありません。
「大変だったね。でもあなたはよく頑張っているよ。」とまず言ってくれているようです。
何度も何度も、言葉を変えて、母親皆を肯定してくれます。
肯定した上で頑張らなくてもできるアドバイスをしてくれます。
本から「あなたはそれでいいんだよ」といってる声が聞こえてきそうです。
自分はこの本を読んで、欲しかったのは方法やアドバイスではなくて
今の自分を少しでも認めてくれる「肯定」だったんだなと思いました。
この本を読み終わる頃には、涙でぐちゃぐちゃで酷い顔をしていましたが
とても満ち足りた気分でした。
たとえ本でも「自分を肯定してくれる人がいる」ということがこんなに自分を救うとは思いませんでした。
一生懸命頑張っているお母さんも、頑張れてないなと悩むお母さんも
そんなに悩みは無いというお母さんも、育児ノイローゼになりそうなお母さんも
全てのお母さんに読んでもらいたい本です。また、全てのお母さんが読める(対応している)本です。
お母さんではない全ての方にも、この本は新しい発見ができる本だと思います。
「子供を守ろうとするなら、まず、それ支えているお母さんを支えなければなりません」
この明橋先生の思いが、多くの人に伝われば、多くの子供が守られるに違いありません。