キプロス行きの客船で発生した殺人事件に巻き込まれた主人公が、
自称・名探偵のけったいな青年と共に
事件の真相に迫る、というのがおおざっぱな内容。
何せ主人公には人殺しという身に覚えのない容疑が掛けられているので
自分を陥れた奴の化けの皮をはがさなければならない。
一体どこのどいつだ?となる訳だが、
登場人物があまり多くないので
中盤あたりとなると「ああ、こいつか」とおぼろげながら判明してしまう。
その点は少し苦しいところだ。
とはいえ件の真犯人との対決は緊迫感にあふれ、
いかにもサスペンス小説である。
ただ、ティアラ文庫であるが故に
ねじ込んでしまったベッドシーンにはあきれた。
あれがなければ
お手軽なサスペンス小説として読めたはず。
故に内容だけなら☆3つ与えてもおかしくはないが、
減点せざるをえない。
願わくば、
出来るだけ早い段階でティアラ文庫のラインナップから外れ、
ベッドシーンをバッサリ削除し、
そのシーンの前後を調節した上で、
他のライトノベルレーベルで、
純粋なサスペンス小説として再発すべきである。