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子宮会議 (小学館文庫)
 
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子宮会議 (小学館文庫) [文庫]

洞口 依子
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

喪われた子宮に語りかける勇気と希望の手記
ガンで子宮を全摘出した女優の洞口依子さんが綴る心に勇気を与える闘病の記。子宮を失うということは、女性としての彼女の存在理由をも奪うこととなった。すべてを語り尽くすことで、彼女は絶望の底から這い上がる。 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

子宮を喪うということは女性としての存在理由も奪われることなのか?癌で子宮と卵巣を全摘出した女優が、絶望の淵で煩悶しながらも、自らのからだに問いかけ、真正面から人生に立ち向かっていく姿を描いたドキュメント。発病、生い立ち、苦闘の入院生活、そして夫婦のデリケートな問題まで、彼女自身のリアルな言葉で綴っていく。単なる闘病気ではない、ひとりの女性の生き方の書。

登録情報

  • 文庫: 221ページ
  • 出版社: 小学館 (2011/1/6)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4094085793
  • ISBN-13: 978-4094085792
  • 発売日: 2011/1/6
  • 商品の寸法: 15 x 10.4 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 439,362位 (本のベストセラーを見る)
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19 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
『ドレミファ娘の血は騒ぐ』でデビューしてから今日まで、洞口依子という女優は驚くほど変わっていない。
もちろん演技のレベルなど違いはいくつもあるが、おびえているのか泣いているのか怒っているのか判然としないあの視線も、
不満げにとがらせたと思うと、人なつっこく笑うあの唇、そしてそうした特徴が放つ、今の自分、ここという場所に満足できないという、
大きな孤独感が渦を巻くメッセージは、みごとなまでに一貫している。
まるで洞口依子が洞口依子という怪物と格闘しているような、ある種の痛々しさや、その姿に垣間見せる表現者としての凄みも変わらない。

変わったのは、彼女が子宮癌というたいへんな病気に見舞われ、子宮と卵巣を全摘出するという重い経験をしたということ。
しかしこの『子宮会議』という本は、彼女の闘病と半生を綴った手記、という次元には収まらないものだ。
ここでも、洞口依子は洞口依子という怪物と格闘することをやめない。
これまでの自分を壊し、女優として、女性としてのイメージに揺さぶりをかけてでも、乗り越えようとしている。

この本の感動は、洞口依子というひとりの人間が、「ここではないどこか」ではなく、「いま」、「ここ」に、「私の」人生を取り戻した、
その獲得の重さから来るものだ。
ボロボロで、傷だらけで、不安を残したままだけど、終わりに近づくにつれて、風の通り道ができて、そこをいとしい人の手を握って歩いていく姿がしっかりと刻まれている。
その姿は力強く、そして本当にせつない。

だからこの本は、たとえばジョン・レノンに『ジョンの魂』というアルバムがあるように、洞口依子とっての『ヨリコの魂』だと思う。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
39歳で、子宮頸癌により子宮と卵巣などを失った女性の勇気ある手記である。
カメラの前に立つ仕事をしている女性が、最初は、自分の生の内側の悲鳴を無視していたが、嫌々返事をし、そして認めざるを得ない病気と向き合っていく過程である。
夫君の淡々とした愛情がこの上ない支えになっている。

あふれるように瑞々しい女性の性を生きて来て、ある日急にその足元の地面を失ってしまうような病気。同じ病を経た多くの女性が悲しみと苦しみで沈黙するしかないはずなのに、筆者は半狂乱になりながらも何とか冷静に自己を捉えようとしている。

洞口さんも全く諦観に達したわけではない。決して止まることのない心からの出血の赤い血をインクにして、原稿用紙に書き綴ることによりやっと自らを保っている。それは、役者仕事としての演技ではない。誰がどう見ようと構わない、ただ自分は何とか生きるんだ、という叫びである。

私は、同じ年で同じように子宮を失ったZARDの歌手、坂井泉水さんを思い出している。
と言っても、私が坂井さんが手術を受け、さらに肺にまで転移していたと知ったのは、彼女が不自然にこの世を去った後であったが。
洞口さんは、多少騒々しいが、このジタバタした生き様こそ「負けないで」が似合うだろう。
この生き方に賞賛と敬意を惜しむことはない。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
一気に読ませる。
手術や治療で、病気に対して一連の対応がすんで、深い喪失感、そして実際に失ったもの、それが人と人と、世代を越えて命をつなぐための「もの」であればなおさら。
使われている言葉は、十分洗練されていて、著者の心の豊かさがわかる。また、その豊かさをこのような形で表現できる文章の力がすばらしい。
医療従事者、女性はもちろん、特に男性の医療従事者には読む価値が高い。この著者の「喪失感」そしてそれを持った自分という視点から眺める周囲、社会、医療、 そしてその視線の先には何を見ているのか  そこがわかるだけでも価値が高い。必読。
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