座布団シリーズ三枚目。このシリーズがドラマCDの形で三作作られたことをまず喜びたい。三木さんも山口さんも神谷さんも、作品を大事に思って演じていらっしゃるるのがよくわかる。お三方とも実際の年齢やいつも演じている役とは違う役柄だが、だからこそいつもと違う顔が見えておもしろい。
三枚目のメインは神谷さん演じる寒也だ。神谷さんは少し声を低くして、優男で情けなくてけんかっぱやい落語家崩れの植木屋を演じている。冒頭のモノローグは別の人かと思うほど低い声だった。時折凄みを感じさせる場面もあった。
三者三様のチャレンジが、これからの進化と深化を期待させる作品になっている。そして彼らの演技で、剛しいら作品の素晴らしさを改めて感じた。寒也のもとに来た子供と、初助の子供時代の写真が重なる。迎えが来た子供と来なかった子供。それでも初助にも幸せな時間はあったのだ。それをCDでまた聞きたい。原作の続きも読みたい。
★関連作品
2001年01月 『
座布団 (クリスタル文庫)』
「1.座布団」「3.どどいつ」「5.品川心中」「8.相方」
2003年05月 総集編『布団』
「2.布団」「4.傷」「6.城ヶ崎心中」「7.おだん」
2004年09月 『
花扇 (クリスタル文庫)』
「9.子別れ」「10.花扇」
未収録作品 「11.夫婦茶碗」「12.枕」「13.蚊帳」 (数字は初出の発表順)
2011年02月 新装版『
座布団』『
花扇』(2,4,6,7以外は収録)
2009年04月 ドラマCD『
座布団』
2009年11月 ドラマCD『花扇~座布団2 初助編~』
2010年05月 ドラマCD『子別れ~座布団3 寒也編~』