この本の優れたところは、生活者の視点と母親の視点。イギリスやフランスの労働事情や家族関係、地域社会のあり方などの様子が、手に取るようによくわかる。百聞は一見にしかず、とはよく言ったもので、イギリスやフランスで生活し、子育てをした著者ならではの作品に仕上がっている。
イギリス流ジェントルマンとわれわれを比較されてもどうしようもないが、働き方、家族への考え方など参考になることは多い。ニッポンも「本当の休暇」が必要だし、本当の家庭というものを考えなくてはならないと思った。
政策的なことは何も述べられてはいないが、日本の少子化を考える上で、個人レベルでも非常に参考になると思う。そう、産み育てにくい社会は
個人レベルから考えていかなければならないことなのである。