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子ども虐待 (講談社現代新書)
 
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子ども虐待 (講談社現代新書) [新書]

西澤 哲
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

著者の西澤哲氏は、虐待を受けた子どもの心の専門家です。
日本でこの問題が取り上げられるようになる前、1980年代から活動を続けてきました。
その現場経験と実感を通して「虐待やネグレクトは子どもの心やその後の人生にどのような影響を与えるか?」
「なぜ親が子に酷いことをするのか?」「ドメスティックバイオレンスと虐待の関係は?」「性的虐待の実態とは?」
「傷ついた心をどのように回復していくのか?」といった、多くの人が疑問に感じている事柄について語っていきます。
虐待問題への入門書となり、関係者には手引きの書にもなる、著者の30年の経験と知見がこめられた1冊です。


【著者紹介】
1957年、神戸市生まれ。サンフランシスコ州立大学大学院教育学部カウンセリング学科修了。
現在、山梨県立大学人間福祉学部教授。
虐待などでトラウマを受けた子どもの心理臨床活動を行っている。
著書に『子どものトラウマ』(講談社現代新書)、『子どもの虐待』(誠信書房)、『トラウマの臨床心理学』(金剛出版)、
訳書にレノア・テア『恐怖に凍てつく叫び』(金剛出版)などがある。


【目次】
プロローグ
第1章 子ども虐待とは何か
第2章 虐待してしまう親の心理
第3章 DVと虐待
第4章 性的虐待は子どもの心をどのように蝕むのか
第5章 トラウマについて考える
第6章 アタッチメントと虐待
第7章 本来の自分を取り戻すために
エピローグ

内容(「BOOK」データベースより)

なぜ親が子を?傷ついた心をどう癒すのか?30年にわたって虐待の臨床心理に取り組む著者が、経験を通して語る。

登録情報

  • 新書: 256ページ
  • 出版社: 講談社 (2010/10/16)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062880768
  • ISBN-13: 978-4062880763
  • 発売日: 2010/10/16
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By picander トップ500レビュアー
著者が学んだアメリカは良くも悪くも「虐待先進国」であり、様々な虐待が「発見」され、虐待の種類に合わせたケアのあり方が研究・実践されている。
逆に後進国である日本では児童相談所などの関係機関が不足し、そのキャパシティを超える事象については、未だに当局側には認知・発見されていない。
例えば日本の虐待に占める性的虐待の割合は「先進国」に比べてひとケタ少ない。これまで「日本の大人は子どもに対する性的欲求が少ない」という説明がなされてきたが、虐待に関するあらゆる数値が「先進国」に追いつこうとしている現状で、日本の性的虐待は「未発見」の状態であろうと著者は判断する。
あるいは代理ミュンヒハウゼン症候群(自分の子どもの病気を捏造したりわざと毒物を与えて弱らせる。虐待が目的ではなく、自分へ関心や同情を集めることが目的とされる)など、「先進国」で発見されているが、まだ日本では明確に認知されていない虐待もあり、今後被害者の子どもへのケアとセットで認知が深まることを祈る。
「鬼畜のような親」が子どもを虐待しているのではない。普通の「虐待なんてしない」と思っている親がいつのまにか虐待してしまうケースが殆んどである。「親を罰せよ」という刑事罰のアプローチでは、問題は一歩も前進しない。
虐待の発見は入り口にすぎず、虐待により大きな衝撃を受けて心身の発育に支障をきたした子どもをケアし回復させることが虐待における最重要の課題であり、日本では未だケアのあり方が確立・定着しているとは言いがたい。当然ながらケアのアプローチは一つではない。子供にあわせて、慎重に選び辛抱強くケアを続けなければならない。本書ではアタッチメント、自己物語といったいくつかの重要なキーワードで、必要とされるケアが整理されている。増加(あるいは発見)の一途をたどる子ども虐待。虐待とケアについて、最前線の状況がまとめられた好著。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By K
 臨床心理学の視点から,虐待の最前線を紹介してく
れます。

 「虐待(abuse)」の定義を心理学的に整理する第
1章から,性的被害を受けた子どもの心理を解き明か
す第4章,それからアタッチメントの概念で新しいケ
アの在り方を提唱する第6章まで,あっという間に読
了してしまいました。

 豊富な臨床経験に基づいて議論が整理されているだ
けでなく,先端的な試みも紹介してくれています。推
論の甘い部分も見受けられますが,言葉遣いは歯切れ
がよく,心理学に明るくない方でもすんなり読むこと
ができます。

 子ども虐待のいまを知るために,タイムリーな一冊。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Nayu
 児童虐待に対して真摯に取り組んできた著者が、「虐待とはなにか」「虐待する親の心」「被虐待児が抱える問題とその回復」をとても分かりやすく記載している。

 とくに「被虐待児の回復」について精緻な検討と議論を繰り広げている。大変、勉強になった。

 もっとも考え深かったのは、エピローグにて述べられる作者の怒りだ。それは、日本社会が「虐待」ということにあまりにも無関心であることだ。それにより、児童相談所の機能は必要なだけ強化されず、一時保護をしても加害者のもとのもどさざる得ない。被虐待児が成長とともに心の隙間を埋めるために犯罪、虐待を繰り返す。
社会的に無関心さが被虐待児にネグレクトをしているのではないかと私も怒りを抑えきれなかった。
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