「子どもの虐待死」のニュースが後を絶ちません。
親に暴力をふるわれ(あるいはネグレクトされ)死に至らしめられる子どもの苦痛と絶望を思うと、胸の張り裂ける思いです。
「虐待」問題が起きると、行政や学校の対応が問題にされます。
確かにもっと早めに介入できていれば救えたのではないかという事例もあるでしょう。
しかし、家庭は「密室」であり、第三者が介入することは大きな困難が伴うことだと思います。
通報や介入のとりくみの強化は大事ですが、あくまでもそれは「対処療法」だと思います。
虐待を引き起こす根本原因を考え、対策を打つ必要があると思います。
本書は虐待と貧困の連関を、豊富なデータをもとに解明した労作だと思います。
もちろん貧困だけが虐待の原因ではないと思いますが、貧困による心理的な不安定さやストレスが、虐待を引き起こす大きな要因になっていることがわかります。
「子どもの虐待」の問題に心を痛める多くの方々にお読みいただきたい一冊です。
世の中から「子ども虐待」という言葉が姿を消すことを願いつつ。