ウィックスの師ユング自身は女性心理と児童心理の問題についてほとんど取り上げることはありませんでした。これらの問題は弟子たちに引き継がれていきました。そして女性心理については妻のエンマやノイマンが、児童心理についてはフォン・フランツやウィックス女史が引き継いだといっていいでしょう。
さてウィックス女史は親と子が強力な絆で結びついていることを見出し、親が無意識に抱えている問題が子どもに多大な影響を与えることを、豊富な実例を示しながら示しています。
また子どもの夢が豊穣な世界を内包しているを理解した上で興味本位で分析することを戒めています。「解釈しすぎるより、しなさすぎるほうがよい」という発言は至言でありましょう。
実際に児童問題に関わっている方はもとより、児童心理に興味のある方は一度読んでください。子どもの内面世界に驚かされることでしょう。