まず、いじめや少年の凶悪犯罪などが増加し、子どもを取り巻く環境が悪化しているのかといえば、統計データを分析しても明確な根拠は見当たらない。その一方で、日本の子どもたちの学習時間は減少しており、世界でも下位のレベルにある。しかも、学習内容を大幅に削減した新学習指導要領の実施によって、日本の子どもたちの学力低下は深刻な問題となるだろうと和田氏は警鐘を鳴らす。そのために親がなすべきことは、子どもに適切な方法で勉強をさせることであるとし、賢い子どもを育てる和田式テクニックを伝授する。
「勉強しなさい」とわが子を叱ることは、親の横暴な振る舞いと見なされがちだったが、決してそうではないことを本書は教えてくれる。また、日本人が、自分に強くこだわる「メランコ人間」から、他人と同じでありたいと思う「シゾフレ人間」へとパーソナリティーを変化させているという分析は興味深い。(清水英孝)
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一昔前の受験戦争世代と現代の子供たちは精神面が完全に変わってしまっているんだと言うことが良くわかります。そしてマスコミなどの無責任な喧伝によって違うイメージが作り上げられてしまっている。
いじめ、自殺などデータを見れば詰め込み学習は決して悪くはなかった。アメリカにしても現在はまた詰め込み学習に戻っているということである。
わたしも、受験戦争と言われ、偏差値が完全に定着していた世代です。勉強は一生懸命しました。それこそ1日14時間しました。でもつらいと思ったこともあまりないし、かえって新しい知識を得る喜びが大きかった。自分で勉強法を考える、自己分析をする、弱点を見極めるそんなプロセスも楽しんでいた気がします。
そうだ、これは社会人に必要なスキルなんだと受験勉強の有用性を実感できる一冊です。