本書は、2005年9月にすばる舎から刊行された『「本を読む子」は
必ず伸びる!』を改題し、加筆・修正を加えたものである。
本書の内容は、端的にまとめるならば、「読書をすることの利点」
と「子どもを読書好きにするためのヒント」の2点に集約される。
本書は5章構成になっており、第1章および第2章では、「読書を
することの利点」について、第3章、第4章では、「子どもを読書
好きにするためのヒント」がまとめられ、最後の第5章では、著者
お勧めの本が紹介されている。
読書をすることがすべての勉強の基礎になること、読書をしている
子どもが本気で勉強を始めた時の伸びはすごいこと、読書は情操
教育や想像力育成のためにもいいこと、学校の授業だけでは本物の
国語力は身につかないこと等々が読書の利点としてまとめられ、時に
教育問題にもふれながら、高い説得力を持って提示されている。
また、子どもを読書好きにさせるためのヒントも非常に示唆深いも
のになっている。子どもに強制的に本を読ませるのではなく、いか
に本の楽しさに気づかせてあげ、子どもの読書意欲を掻き立てるか
が重要である、というスタンスに立ち、具体的な親としての接し方
が紹介されているのが有難い。
お勧め本を紹介できることが証明しているように、本書の文面から
も、いかに著者ご自身が本をお好きで、これまで多くの本を読んで
こられたかが伝わってくる。読書をして学力を上げる、という短期
的な視点ではなく、読書をすることが人生を充実させ、成長を促す
という長期的な視点で書かれた良書である。