著者は英国で精神分析を学んだ臨床心理士。
イギリスロンドンにはタビストック・クリニック(Tavistock Clinic)があり、
主に力動精神医学(精神分析)の理論や精神分析的療法の技法によって患者の治療に当たっている。
本書を読んで分かることは英国では精神分析が精神的治療の方法の一つとして
まだ生き残っているということである。
精神分析は欧米の富裕層の時間つぶしの娯楽のひとつとして爆発的人気を得たが、
これは占い師が人気になるのと同じ現象ではないかと私は思うのである。
精神分析は今や文学のようなもの、あるいは科学から遠いところにある哲学だと思わざるをえない