一冊、一冊の絵本や児童書ついての洞察もさることながら、
いわゆる子どもの本が、子どもたちだけのものか?という視点で語られていて、
大人にも子どもの本の深さ、魅力、素晴らしさを再発見させてくれます。
「子どもの本に語られる「真実」は、人間のたましいに直接作用してくる。」
あとがきで、川合氏がふれておられますが、そのとおりだと思います。
子どものためとか、大人のためとかの区分ではなく、
まさしく人間にとって大切な、きらりと光るメッセ−ジが、
こどもの本には込められているのでしょう。
もちろん読む人、読む時、それぞれに応じて、
その光るものは違ってみえるかもしれませんが・・・。
ある意味、子どもの本は、大人が子どもたちに贈る「贈物」であると同時に、
自らの心のあり様を確かめるための「鏡」なのではないでしょうか。
そんなことを考えさせてくれる一冊です。