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子どもの最貧国・日本 (光文社新書)
 
 

子どもの最貧国・日本 (光文社新書) [新書]

山野良一
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

家賃を払えず、児童養護施設に預けられる3歳のミヤと4歳のシン。生活保護の申請を受理してもらえず、給食の時間までぐっとお腹が鳴るのを堪える小2のタクヤ......今や7人に1人の児童が経済的に困窮しており、ひとり親家庭はOECD諸国中で最貧困である。
日本は、アメリカと並ぶ最低水準の福祉となってしまった。 しかも、日本だけが事実を無視し、対策を取らず、貧困な子どもたちを社会的にネグレクトしている。
本書は、この問題に対して私たちの認識を研ぎ澄ますために書かれたものだ。日米の児童福祉の現場経験をふまえ、理論・歴史・統計などの多角的な視座で実態を検証し、解決策を考える。

内容(「BOOK」データベースより)

家賃を払えず、児童養護施設に預けられる3歳のミヤと4歳のシン。生活保護の申請を受理してもらえず、給食の時間までぐっとお腹が鳴るのを堪える小2のタクヤ…今や7人に1人の児童が経済的に困窮しており、ひとり親家庭はOECD諸国中で最貧困である。日本は、アメリカと並ぶ最低水準の福祉となってしまった。しかも、日本だけが事実を無視し、対策を取らず、貧困の子どもたちを社会的にネグレクトしている。本書は、この問題に対して私たちの認識を研ぎ澄ますために書かれたものだ。日米の児童福祉の現場経験をふまえ、理論・歴史・統計などの多角的な視座で実態を検証し、解決策を考える。

登録情報

  • 新書: 280ページ
  • 出版社: 光文社 (2008/9/17)
  • ISBN-10: 4334034705
  • ISBN-13: 978-4334034702
  • 発売日: 2008/9/17
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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By ぽるじはど トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
 日米比較のみならず、日本をOECD加盟各国と比べ、社会保障費にかける公的援助の少なさからなる貧困率の高さを比較し、貧困家庭での虐待、学力・情緒にかかる影響、その子どもの成人後の所得状況との相関関係などを、現場でのケースと共に統計で示しており、近年やっと日本でも眼が向けられるようになった“子どもの貧困”解説書としては、新書を超えた内容となっている。

 ノーベル賞経済学者ソローの試算によると、子ども時代に1年間貧困状態にあると、約¥150万生涯賃金は減額する。
 生涯賃金は、生産性の低下と等価との仮説があることから、直接的な生産性の低下だけでもそれだけの社会的影響が見られる。
 そこに補習授業、予防できたはずの病気の治療、社会福祉コストなども加わることになり、初期コストの何倍もの負担を、将来社会で負わねばならなくなる。

 社会的な剥奪や排除に晒され、税の負担が必要なタックスイーター層を増やす結果となる子どもの貧困を、社会的政策に遅れのある日本で、どう所得の再分配の形で救うのか?
 様々な形のタックスイーターを差別する風潮があるが、貧困の再生産を早期に止めなければ、全体を揺るがす大問題に進展することを、本書から学ばなければならない。
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34 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 馬場伸一 トップ500レビュアー
形式:新書
日本には、ストリート・チルドレン(子どもの路上生活者)がいない。
子どもの「物乞い」をまちで見かけることもない。
これは、我が国が豊かで「良い国」であることの証拠であると、内心誇らしく思っていた。

本書を読むと、それがまったく皮相的な認識であったことに気づかされ、深いショックを受けた。
評者も、「よく分かっていない大人」の一人であったのだ。恥じ入るほかはない。

日本は、「子どもに最も税金を使わない」先進国である。
しかも「公的介入により子どもの貧困が悪化している」とは、なんということであろうか。

児童福祉の現場で活動してきた著者の論証は冷静であり、正確だ。
淡々と平明に説明される「事実」そのものものの重さに圧倒された。

ぜひ、本書が多くの人に読まれてほしい。
子どもを大事にしない国に未来はないのだから。
このレビューは参考になりましたか?
23 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 格差社会とか、ワーキングプアとかよく耳にするけれど、実際のところは?給食費を払わない親って、踏み倒しているだけなんじゃ…?
 と思い手に取ったこの本。「最貧国」というのはいくらなんでも大げさだろう、と思いながら。
 読み進めると、今までよくわからなかったそのあたりが腑に落ちた。諸外国との比較から、残念なことに、「最貧国」が大げさでないこともわかった…。
 六十代の私の母などは、離婚して子育てしているシングルマザー(以外の事例ももちろん登場する)に「わがままで離婚したんだから自己責任」というようなことをよく言う。しかし、外国と比べ、子どもを抱えてもちゃんと働いているシングルマザーたちが、ろくに援助のない中それでも貧困にあえぐのは、子どもを生んだのもわがままだなのだから育てるのも自己責任というのだろうか。この国で少子化が止まらないわけだ。しかも、本書にあるとおり、貧困が子どもに与えるさまざまな悪影響は衝撃的だ。
 それだけに、生活保護などの公的援助を今より積極的に行えば貧困の子どもへの影響を激減させることができ、かつ、行わない場合よりも将来にわたって社会的な負担を減らすことができるという筆者の提言には説得力がある。今のままでは、「先進国」として、情けなさすぎると思う。
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