「国語力はすべての学力の基礎」と著者は主張。長年の現場での経験から、小学4年生から中学2年生ぐらいまでは飛躍的に国語力が伸びる「ゴールデン・エイジ」だという。この時期に良い文章をたくさん読ませると、子どもの国語力はぐんとアップし、育ち続ける。ところが現在の小学校の国語教科書は、素材として貧弱すぎる。そこで『理想の国語教科書』を、親が家庭で子どもの国語力をのばすツールとして使ってほしい、というわけだ。
前作を読んだ人にはおなじみの「要約力」「コメント力」「三色ボールペン方式」については簡単にふれている程度。本書で初めて齋藤メソッドに触れる人も、要点はわかるだろう。といってもこれはあくまでも応用編なので、実際に齋藤メソッドを試してみたい場合は前の3作をあわせて読むことをおすすめしたい。
本書の目玉は、齋藤メソッドの授業の模様を紙上で再現した最終章だ。子どもたちに夏目漱石や坂口安吾の文章を読ませる齋藤先生の名講義ぶりと、子どもたちの生き生きとした反応が手に取るようにわかる。(栗原紀子)
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