ヘヤーインディアンは育児を「あそび」と考え、老若男女を問わず楽しんで子供を育てている。では、ヘヤーインディアンの育児から、学ぶべきことがあるだろうか?
彼らは、はたらくことが衣食住を得ることであり、仕方なしに行うことで、早く終わらせたいと考えている。あそぶことは生存の活力源であり、生きる活力を授かることと思っている。その彼らは育児を「あそび」ととらえているのである。なぜならば、最低気温零下50度の状況下で生きる彼らは、子供の笑いや驚きから生きる力が授けられるからである。養子や実子を問わず、親は子供を育てること自体を活力として楽しんでいるのである。
また凍死や飢えと背中合わせの彼らは、凄まじい生活を強いられている。ここでは、躾は意味がない。なぜならば、親を真似て生きる術を習得しなければ死ぬと、子供でも知っているからである。ゆえに親も躾をせず、子供自身が自分の将来を切り開くと考えている。親は育児の責任意識を感じず、気軽にとらえている。だから育児を「あそび」と考えられるのかもしれない。
著者は言う。「ありのままの姿で子供と付き合って、怒り、笑い、嘆き、恨み、感謝する。人生をより豊かにさせてもらうのが、子育てなのでしょう。」ヘヤーインディアンから、「育児は苦でなく楽なものである」と教えられる本である。